1人旅行はいいぞ。-京都・安井金比羅宮編-
世の中には数多くの縁が存在しますが、極力良縁を引き寄せたいものです。切実に。
さて、今回の旅行記は京都・安井金比羅宮。
存じ上げない方もいらっしゃると思うので簡単に説明申し上げますと、悪縁を絶ちきるということで有名な神社です。何故なのかはリンクからお願いします。それはそれはもう効果が抜群ですが、手段を選ばないことで有名なので訪れる時は自己責任でお願いします。
清水寺を訪問した後、どうやら近くにこちらの神社があるということで歩いて向かいました。偶々行ったみたいな描写ですが本当は切実に切りたい縁がありました。たしか10分くらいで着きました。
安井金比羅宮です。
雨のせいもあるのですが、何となくどんよりしていて呼吸が苦しくなりました。一礼して鳥居をくぐると、ぞわっと寒気がします。なんでしょうか、気にしない人は恐らく何も感じないのでしょうけれど自分には普通の場所でないことが分かりました。
私は勘が鋭く人の悪意を察しやすい方です。仲間外れとか、悪意に満ちた言葉は空気で察することができます。だから、でしょうか。空気が重いような気がしました。
石で舗装された道を進むと、写真で見た禍々しい雰囲気の縁切り縁結び碑が見えてきました。
なんか怖いし肩も痛い。
人の怨念が具現化して現代に現れたようなそれは、もう見た目からして「軽い気持ちで来るなよ」と訴えかけてくるようでした。
お金を出して形代を購入し、油性ペンで名前と切りたい縁を記入します。来る前にここでお願いするポイントみたいなものを目にしました。それは
お願い事は具体的かつ前向きなほうがいい
ということです。
最初にも申し上げましたが、ここは効果があるものの手段を選ばない願いの叶い方がなされる場所でもあります。あくまで聞いた話ですが、「痩せたい」と書いた方は急性胃腸炎になり入院して痩せたり、「上司と離れたい」と書いた方は自分が病気になり職場を辞める形で願いが叶いました。
「なんでもいい、自分に少々被害があっても叶いさえすれば。」という方は別にいいのですが、それが怖い方は前向きに書くことをおすすめします。
例「痩せたい」→「健康を害することなく綺麗に痩せたい」
「上司と離れたい」→「お互い別の場所で幸せに暮らす」等です。
ポイントを意識しながらお願い事を書き込みます。その当時自分を悩ませていたことが少しでも軽くなって欲しい一心でびっちりと書き込み、本殿でお祈りを済ませてから列に並びました。
余談になりますが、表にも裏にも書き込みすぎて紙が真っ黒になりました。他の方はそこまで書き込んでいない様子でしたので、自分の心のどす黒さや欲深さを再確認して何とも言えない気持ちになりました。
さて自己の汚さを実感するうちに自分の番が回ってきました。まず紙を持ったまま所定の位置に立ち礼をします。次に、切りたい縁を考えながら穴をくぐり裏側へ出ます。その後、結びたい縁を考えながら再び裏側から正面へ穴をくぐります。そして礼をして、用意されたのりで紙を張り付けて終わりです。詳細はホームページ等で確認をお願いします。
穴は割りと狭く、地面に近いのでスカートだと汚れると思いましたがスカートかつ雨上がりで躊躇なくくぐりました。想定外に全く汚れませんでしたが真似はしないでください。
その後神社内をすこし散策しました。全体的にこじんまりとしており派手さはないものの、恐らく地元の方に大切にされているのだということが伝わってくる場所でした。
絵馬も沢山飾っていましたが、中には不倫や略奪愛を匂わせるものがあって人間のどうしようもなさを垣間見ることになりました。一方で家族の安全や病気の祖母を心配するものもあって、この混沌さこそが人なんだなあとしみじみ思いました 。(お前は誰だ)
色々と考えながら縁みくじを引きました。
なんと大吉です。これからの未来が明るいですね。
おみくじを結び、再び手を合わせてから安井金比羅宮を後にしました。
出た後は嘘のように身体が軽くなり、気持ちの落ち込みも解消されました。やっぱり人の情念があの場所に終結しているのですね。
さて、今回は安井金比羅宮の旅行記でした。再三繰り返しますが、ここは軽い気持ちで行く場所ではないと思います。余程強く切りたい縁がある人が覚悟をもって行くべき場所です。私はこの場所に行って本当に縁を切ることが出来ました。言い換えれば、どうにもやむにやまれなくてどうにかして欲しい方は来てみたらいいと思います。
次はどうしようかな、夜の瑠璃光院とかモンブランとか沢山紹介したいものがあります。食べ物編もやりたいんですがご飯ほとんど食べてないのがばれるので、次も寺院になるとおもわれます。楽しんで貰えたら幸いです。では!
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