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ササッとわかる「パーソナリティ障害」:パーソナリティ障害は治る

カウンセリング業務を行うにあたって、スーパーバイザーの先生から薦められた一冊。悩みやうつの背景に、パーソナリティ障害が潜んでいることもあるので、非常に勉強になる。

それにしても、カウンセリングの本で「ササッとわかる」というのがちょっと不謹慎なようでありつつ、実際に全体像を理解するのに役立つ。大きく分けて3タイプ細かくは10パターンについての詳細、またパーソナリティ障害における共通点などを学ぶことが出来る。そして、その改善法についても詳しい説明がある。

私も産業カウンセラーの勉強時にパーソナリティ障害について勉強していたが、その常識とこの本の内容は異なる点も多い。つまり、精神疾患については、日々進化する領域であり、また、異なる流派や主張が存在するということがよく分かった。

特にこの本での気づきは、
パーソナリティ障害は改善可能な障害である、というスタンスであらゆる療法が紹介されている。

ただし、自分自身の障害を理解し、そして、場合によっては家族がその障害を理解し、積極的に治療に向かうことが出来るか、その部分が一番難しいポイントなのではないか、と感じています。

また、PDプロブレムという、パーソナリティ障害の周辺人が振り回されるパターンも存在する。関わらないように出来るので関係であればいいのだが、それが職場となると関わらない訳にはいかない。自己愛性パーソナリティ障害の人が上司である場合、パワハラという形で周囲の不調を引き起こすこともある。職場という強制的な人間関係を形成しなければいけない場所では、このような知識は必須である。

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