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♧5 全力で邁進、前進する

今、人生で1番足取りが軽やかなの。自分にぴったりな靴を履いた時みたいに。その靴の力を借りて行きたいところに行って、その先で素敵な人や物、言葉に出逢ってさらに知らない世界を知って私の地図が毎日更新されていく。

脳内だけでなく本体も邁進する事を覚え始めたから、今回はその出来事をレポートしたいと思います。たまには、こういうのもいいよね?

2022/08/27/土
詩学校

前橋文学館で開催された芽部主催の詩学校に行く。「夏の課外」なんていつぶりだろう。
全2回のうちの第1回は、講師の堤美代さんの経歴を作品と共に聞く。開口一番「本日は赤い車ぶっ飛ばしてきました」
ロック!穏やかな雰囲気から想像できない活発さ
。一気に好きになった。
詩との出会いから書く側になった経緯、書くようになってから考え方の変化…当時を思い返しながら話す先生の表情もセットで見たくてメモがきちんと書けてるか不安だった。案の定字が崩壊。

どれも素敵な話だったけど「恋をしなさい」その一言に全てが詰まっていた。これが先生の初めての命令口調。2回目に向けての課題が出た。「」について詩を書く。むかしの自分と会わなくちゃ。
学校の後は主催の新井さん、共に受講した笠原メイさん、せきくんと近くの文壇バーでお話し。笠原さんと直接会うのは初めましてだったけど、作品の通りおっとりした雰囲気で人見知りな私もリラックスして話せた。それ以上にコラボした憧れの方とこうして一緒の空間にいてお話しできているのが不思議。
夜は大学生のせきくんとご飯。普段は戯曲や舞台の脚本を書いていて、表現の幅を広げるために詩の世界に飛び込んできたとのこと。彼の理想とする戯曲の形を教えてくれた。とても魅力的で、実現したら面白そう。その瞬間をこの目で見たい。

2022/08/28
ライブハウスでクールに朗読した日。

今日はライブハウスで朗読。ライブハウスだけど朗読。でも音楽に合わせて読んだからある意味ライブ?楽しけりゃなんでもおっけー。
イベント前に文学館に行き大手拓次展を見る。彼の象徴である薔薇に包まれた美しい空間。

「あなたの詩は香水のにほひをかぐやうな気もちがする」

萩原朔太郎

萩原朔太郎が大手拓次の死後に送った言葉。展示されていた作品の中で1番胸に刺さった。こんな美しい言葉を送り送られる人生を咲かせた大手拓次をもっと知りたくなった。終わる前にもう一度行こう。

そして本日のメインイベント、クールフール。先月も観客として遊びに行った…けどなぜかセッションで飛び入り朗読。帰ってから「…何が起こった?」と虚無になった為そのリベンジ戦!自分の詩と覚悟を携えていざゆかん。
今回は場の雰囲気、他の出演者のパフォーマンス、セッションの音、全て落ち着いて感じて演じることができた。もっと自分を表現できる様になりたい。
イベント後の雑談タイムでは色んな人と色んな話をした。出演者とは互いのパフォーマンスと作品についての感想や、影響を受けた作家やジャンル…知らない世界がたくさんある。新井さんとは自分の創作スタイルと「ふつう」について。

ライブハウスの後は智乃さんとご飯。
「年齢も生まれも創作も異なる私達がこうしてご飯食べているの不思議だね」
また不思議。

2022/08/29/月

久々の平日休み。去年の今日は何をしていたか気になったけど日記は開かなかった。「文豪ごっこ」をする為にリュックに本とノートと財布等を入れてネットカフェに行った。

最初は途中で追うのをやめた漫画「夜ふかしのうた」の続きを読んだ。グータラな吸血鬼さながらにあぐらをかいていた物語が動き始めた。アニメも絵が美しいし、主題歌を担当するクリーピーナッツの韻がかっこいい。
漫画の後は詩学校の課題。なんとなく頭に浮かんでいたものと、スマホのメモに書いた絶対入れたいフレーズを備え付けPCのメモ帳に出す。書いては消し書いては消し。難しい。難しいけど楽しいね。
家でやっても良かったけど、ネットカフェくらいの閉鎖空間のが落ち着くんだ。押し入れの中に隠れてるみたいな安心感がある。
詩に出会ってから過去の自分に会うのが怖くなくなった。

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