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スペイン360°

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スペインの真ん中マドリードから、北へ南へ東へ西へ。和歌山の田舎者が肌で感じたスペインをご紹介します。
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信仰と芸術の街・レオン。

信仰と芸術の街・レオン。

中世レオン王国の首都、レオン。

古くはローマ時代に遡る2000年近い歴史をもつ大都市です。

今回は、そんなレオンのオススメスポットをご紹介したいと思います。

ー レオン大聖堂

サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指すサンティアゴ巡礼道の重要な中継地であるレオン。この街にはヨーロッパ中から多くの巡礼者が訪れました。

大聖堂は緻密かつ壮大なステンドグラスが有名で、なんと壁の面積よりステンドグ

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ドン・キホーテとラ・マンチャ地方。

ドン・キホーテとラ・マンチャ地方。

400年以上前にスペインで出版され、今なお世界最高の小説と言われる『ドン・キホーテ』。

その驚異的な人気から、よく「聖書の次に読まれている本」という風に表現されます。

作者であるミゲル・デ・セルバンテスは、マドリード近郊の町アルカラ・デ・エナーレスで生まれました。

今回は、『ドン・キホーテ』のモデルとなった風景を探してきました。

ー ドン・キホーテと風車

『ドン・キホーテ』は、騎士道物語

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サムライの子孫が暮らす町? コリア・デル・リオ。

サムライの子孫が暮らす町? コリア・デル・リオ。

アンダルシア州の州都セビージャから南に15km。グアダルキビル川沿いにコリア・デル・リオという町があります。

人口はおよそ28000人。白壁の美しいのどかな町ですが、この町は日本では少し有名になっています。

というのも、ここには日本を意味する〝ハポン〟という苗字のスペイン人がおよそ800人暮らしているのです。

なぜ日本から遠く離れたスペインの町に、日本姓をもつ人がこんなにもいるのでしょうか?

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情熱の都、セビージャへ。

情熱の都、セビージャへ。

アンダルシア州の州都セビージャ(セビリア)はまさに日本人がイメージするスペインそのもの。

日差しが強く人々は陽気で、美しい街並み、美味しい海産物が特徴です。

マドリードのアトーチャ駅から電車で約2時間半。マドリード、バルセロナ、バレンシアに次ぐスペイン第4の都市で、その美しさに魅了されてきました。

ー セビージャの歴史

まずは基本情報。

ローマ時代に主要都市として発展したセビージャは、イ

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マドリードの休日。

マドリードの休日。

スペインのほぼ中央にあるマドリード。人口300万人を超えるヨーロッパを代表する巨大都市です。

メセタと呼ばれる枯れた大地に囲まれ、海からも数百キロ離れており、自然の中でのんびり過ごすことはできないというイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

しかし、東側には巨大なエル・レティーロ公園、西側にはマドリード最大の自然公園カサ・デ・カンポが広がり、さらにバラハス空港の近くには広大なファン・

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愛すべき街、マドリード。

愛すべき街、マドリード。

スペインの首都、マドリード。

ロンドン、ベルリンに次いでヨーロッパ第3位の人口を誇る大都市で、およそ600㎢、和歌山で言うと日高郡と同じくらいの広さの場所に、なんと300万人以上が住んでいます。

マドリード最大の特徴が、標高650m以上の高台に位置していること。ヨーロッパの首都の中で一番高いところにあるそうです。スイスの首都ベルンよりも高い場所にあるというのは驚きですよね。

このこともあって

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古都トレドで1人寂しく写真撮ってきた。

古都トレドで1人寂しく写真撮ってきた。

「もしスペインに一日しかいられないのなら、迷わずトレドに行け」とも言われ、街全体が世界遺産に登録されているトレド。

三方向を川に囲まれたこの街は、かつては首都としてキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒が共に暮らし、3つの文化が入り混じった独特の街並みが生まれました。

マドリードから電車やバスで簡単にアクセス可能なので、日帰り観光も楽しめます。

今回の記事では、そんなトレドの旅のレポートをお

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キリスト教文化との正面衝突。

キリスト教文化との正面衝突。

ー スペインでの衝撃

スペインに来て一番の衝撃は、2000年以上の歴史をもつキリスト教との初めての正面衝突でした。

キリスト教とそれが生み出した文化については、世界史の授業で習ったり、本を読んだり、ある程度の知識はあったつもりです。しかし、これほど直接的にその文化に触れたことはなかったので、僕の中で大きな衝撃だったのです。

特に敬虔なカトリックの国であるスペインで、息を飲むほどの荘厳な大教会

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