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スペイン360°

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スペインの真ん中マドリードから、北へ南へ東へ西へ。和歌山の田舎者が肌で感じたスペインをご紹介します。
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2019年12月の記事一覧

スペインの長いクリスマス。

スペインの長いクリスマス。

敬虔なカトリックの国であるスペインでは、イエス・キリストの生誕を祝うクリスマスは超重要なイベント。

1ヶ月前から街ではイルミネーションが点灯し、そこかしこで美しい光景が広がります。

スペインのクリスマスムードは、11月末のイルミネーションの点灯から12月25日のクリスマスを経て、さらに年が明けた1月6日まで続きます。

今回の記事では、スペインの長い長いクリスマスの様子をご紹介します。

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中世が残る港町、ポンテベドラ。

中世が残る港町、ポンテベドラ。

和歌山と関係の深いガリシア州。

色んな街を見てみたいと思い、今回はガリシア7都市の1つに数えられるポンテベドラと、観光客に人気の港町コンバロも訪れました。

この記事では、その旅の記録をお伝えします!

ー ポンテベドラ

サンティアゴ・デ・コンポステーラから電車でおよそ1時間ほど。古代ローマ時代に作られたと言われ、中世には交易の拠点として繁栄を極めたポンテベドラに到着しました。

旧市街には、

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和歌山とスペインをつなぐ場所、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。

和歌山とスペインをつなぐ場所、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。

かつて「日出ずる国」と呼ばれた日本と、かつて「太陽の沈まぬ国」と呼ばれたスペイン。

今回は、ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラを訪れたことをきっかけに、両国の交流の歴史を振り返りたいと思います。

ー 日西関係史

16世紀、スペインはフィリピンを植民地化するなどアジアに進出、日本人が出会った最初のヨーロッパ人となります。1549年にキリスト教の布教に訪れたフランシスコ・ザビエルもスペ

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ドン・キホーテとラ・マンチャ地方。

ドン・キホーテとラ・マンチャ地方。

400年以上前にスペインで出版され、今なお世界最高の小説と言われる『ドン・キホーテ』。

その驚異的な人気から、よく「聖書の次に読まれている本」という風に表現されます。

作者であるミゲル・デ・セルバンテスは、マドリード近郊の町アルカラ・デ・エナーレスで生まれました。

今回は、『ドン・キホーテ』のモデルとなった風景を探してきました。

ー ドン・キホーテと風車

『ドン・キホーテ』は、騎士道物語

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サムライの子孫が暮らす町? コリア・デル・リオ。

サムライの子孫が暮らす町? コリア・デル・リオ。

アンダルシア州の州都セビージャから南に15km。グアダルキビル川沿いにコリア・デル・リオという町があります。

人口はおよそ28000人。白壁の美しいのどかな町ですが、この町は日本では少し有名になっています。

というのも、ここには日本を意味する〝ハポン〟という苗字のスペイン人がおよそ800人暮らしているのです。

なぜ日本から遠く離れたスペインの町に、日本姓をもつ人がこんなにもいるのでしょうか?

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情熱の都、セビージャへ。

情熱の都、セビージャへ。

アンダルシア州の州都セビージャ(セビリア)はまさに日本人がイメージするスペインそのもの。

日差しが強く人々は陽気で、美しい街並み、美味しい海産物が特徴です。

マドリードのアトーチャ駅から電車で約2時間半。マドリード、バルセロナ、バレンシアに次ぐスペイン第4の都市で、その美しさに魅了されてきました。

ー セビージャの歴史

まずは基本情報。

ローマ時代に主要都市として発展したセビージャは、イ

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