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踊ってみた動画は500万再生超え。コスプレイヤーぱーるの譲れないこだわりとは/スペースマーケットGuest Story

多くのファンを魅了するコスプレイヤーの世界、覗いてみたいと思いませんか?
チャレンジする人を応援する、スペースマーケットGuest Story。今回のゲストは、500万再生超えの「踊ってみた」動画を生み出し、YoutubeやTikTokでも幅広いファンに指示されている声優・タレント・コスプレイヤーのぱーるさんです。コスプレを始めたきっかけや、活動を続ける中での譲れない想いなどをお伺いしました。

初コスプレで、300人規模のステージに

コスプレを始めたのは5年前ぐらいですが、それまではコスプレに対して正直、苦手意識を持っていました。今でこそコスプレは世の中に広がり、前向きに捉えられるようになりましたが、当時は世間一般的に特殊なものでした。私も例に漏れず、否定的な目線を持ってしまっていたんです。

そんな時に、友人が「コスプレで踊ってみた」のライブステージに出ると聞き、勉強がてら一度観に行ってやるかぐらいの軽い気持ちで観に行くことに。そのステージを観て、コスプレに対してのイメージは大きく変わりました。ステージに立つ人達が心から楽しんでいるのが伝わってきて、とても輝いて見えて。ここまで楽しそうなのは何故なんだろう…とコスプレに興味を持ちはじめました。

とはいえ、すぐには始める機会も無いまま1年が経ったころ、
その友人から、次のステージでメンバーが1人足りないから出てくれないかと相談されて。コスプレもダンスも初めてでしたが、運動神経は悪い方では無いし、役者として舞台には出ていたのでやってみることにしたんです。

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初コスプレで、初踊ってみた、お客様が300人ぐらいのビッグステージで。初ステージは…盛大に滑りましたね(笑)私は普段おとなしいキャラでは無いのに、おとなしいキャラ担当で、1人だけ背も高くて…。でも、このキャラのこの性格だったらどんな動きをするのか、どんな表情をするのか、一つ一つを細部まで考えて表現することがとても楽しくて。
そこから少しずつやり始めた所、おそ松さんのコスプレで踊ってみた動画のYoutubeの再生回数が大きく跳ねたりして。今ではコスプレの世界にどっぷりはまり、私の生活の一部となっています。

収益化はしない。キャラを愛し、コスプレを愛す

コスプレには、流行があります。今その時に人気のキャラクターをやれば、YouTubeの再生数は伸びますが、私は再生数のためだけにやっているわけではありません。愛するキャラの世界観を、多くの人に知ってもらいたいという想いがあります。知名度だけを求めてバズることにこだわり、原作リスペクトを忘れることは絶対にしたくないんです。

一番好きなキャラクターは、名探偵コナンの赤井さんですが、好きすぎるので、彼のコスプレはできなくて。そこで彼とよくタッグを組むことがある「安室透(あむろとおる)」のコスプレをやり始めたところ、どんどん愛が湧いてきて。安室透用のメンズスーツは3回買い直したりと、相当な金額を注ぎ込んでますね(笑)

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私があげたYoutubeの踊ってみた動画は、おかげさまで何万、何十万と再生されるものもありますが、一切収益化をしていません。原作者に一円もお金が落ちないのに、収益化するって失礼ではないかなと思ってしまうんです。考えすぎかもしれないですけど、他人のふんどしで相撲をとっているようなものなので。踊ってみたは、音源もお借りしてる立場のため、そこは履き違えないでおこうと思っています。

コスプレってとてもお金がかかるので、続けるだけでも大変ではありますが。コスプレを通して私を知ってくれて、ファンになってくれる方がいる。新しい仲間もできて、タレント・役者としての活動の幅も広がりました。本当に感謝していて、ずっと愛していたいと思っています。

コスプレが、踊ってみた、がなければ、恐らく私は役者を辞めていました。やっぱり食べていくのが難しい世界ですからね。ただし、あくまでも私の中でコスプレは新しい世界を見せてくれる窓口です。コスプレだけに頼るのではなく、そこから先、タレント・役者として、人として頑張れるかは自分次第だと思っています。

原作の世界観に忠実に、細部にまでこだわりを

踊ってみたやコスプレ動画の演出を考える際は、原作のストーリーから逸脱しないことを常に心掛けています。例えば、安室透をやる時に、同じステージにコナン君がいるなら、絶対にコナン君より目立ったらいけないんですよね。もちろん、そうでない演出をされるコスプレヤーの方もいらっしゃいます。でも私は、好きな作品の世界をそのまま多くの人に知ってもらいたいという想いでコスプレをやっているので、そこはブレさせないことが私のこだわりです。

踊ってみたをやっていくためには、仲間もとても大切です。一人ではできないことなので、作りたい世界観に共感してくれる友人達と、時にはぶつかったりしながらも真剣に演出を考えています。このキャラクターは絶対ダンスが上手いはずだからスキルをあげなきゃと、猛練習して足の爪が剥げたこともありますね(笑)笑い飛ばしながら一緒にやってくれる仲間は、かけがえの無い存在です。

そういうこだわりの演出をするためにも、撮影場所はとても重要です。踊ってみたをやれる場所って、数年前までは全然選択肢がなくて。公共の場の撮影許可を取るために市区町村に電話をかけ、そこは個人の持ち物だからこっちに電話して、とたらい回しになったりして、一つの場所を借りるのもめちゃくちゃ面倒でした。スペースマーケットのおかげで、スペースの幅も広がりましたし、一回の連絡で済んで、メッセージのやり取りだけで借りられるので本当に楽です。


思い出のスペースは
僕のヒーローアカデミアの踊った渋谷のビルの屋上です。初めて私が振り付けも担当した作品で。めちゃくちゃいい天気で、炎天下の撮影でした。
屋上を選ぶ際に重要なポイントは、背景に映り込むビルの看板です。〇〇銀行などが大きく映り込むと世界観が崩れてしまうんです。周辺に見える看板まで分かる写真を、様々な角度で掲載してくれているスペースはとても助かりますね。

心に残る何かを生み出し続けたい

もともと、私は演出家志望なんです。専門学校に入学した際に、まずはプレイヤーから始めなさいと言われて、やっているうちにお芝居も楽しいなと思って今に至ります。なので、単に動画に出演するだけでなく、踊ってみたの構成、演出を考えることも大好きです。

演出とか構成って、魔法なんですよね。舞台の上や、動画の1シーンだけで、壮大な世界観やストーリーを表現できてしまう。観終わった後に、「ああ、いいもの観たな。」と思ってもらえるものを、生み出し続けたいと思っています。それがすごくシリアスなラストで、まじかよ?!と思ってくれてもいいですし、あの瞬間笑ったわーとか、究極、こいつ嫌いだな、でも良いんです。何かがその人の心に残っていること、人の心を動かすことをどんどん仕掛けて行きたいです。

こだわりが強い私ですが、細かなこだわりが伝わっているからこそ、共感して支持してくれる人がいるのではないかなと思います。私より頑張っている人や、より素敵な人も沢山いる中で、私のことを応援してくれる人がいる。これはとても貴重なことです。ぱーるが好き、と言ってくれる方の期待になんとしても応え続けたい。それが一番の想いかもしれませんね。コスプレを続けながら、もちろん、本業の俳優業でも一発当ててやりたいと思っています!

一つ目標があって。歳を取った時にジブリのキャラクターをやりたいんですよね。千と千尋の神隠しに出てくる湯婆婆(ゆばーば)とか。今だけではなく、歳を取っておばあちゃんになってもコスプレを楽しみ続けられたら最高だなと思っています。

Guest ぱーる/  声優・タレント・コスプレイヤー
ぱーるさんをもっと知りたい方はこちら!
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCUX5qEu1Ca0qj7HADH8CDGQ
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<次回出演舞台>
カラスカ公演 『ナースの推しごと』
【日程】2021 年 7 月 14 日(水)~7 月 18 日(日)
【脚本・演出】 江戸川崇
【劇場】上野ストアハウス
東京都台東区北上野 1-6-11 NORD ビル B1
JR 上野駅入谷口 徒歩8分/東京メトロ入谷駅  徒歩5分
【チケット料金】前売券:5,000 円 当日券:5,500 円 ※全席指定席
★ファンクラブ前売券:4,500 円
(ご予約時にはカラスカファンクラブ会員番号のご記入が必要です)
【チケット予約フォーム】
https://ticket.corich.jp/apply/112832/pea/
【企画・製作】カラスカ   http://karasuka.net/

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