見出し画像

どこでも住めるとしたら

どこでも住めるとしたら、会社。同じビルにレジデンスがあるから通勤電車から解放される。

どこでも住めるとしたら、海外。ホームステイ先の家族とまた一緒に暮らしたい。研究で訪れた思い出の地であるアジアで暮らすのもいい。

どこでも住めるとしたら、月。地球とは異なり2週間の昼と2週間の夜の繰り返しとなる環境で、昼である日照時は100℃を超え、夜である日陰時はマイナス100℃を下回る。地底人みたいな生活しかできないだろうけど、マイナス100℃の夜空から満月ならぬ満地球を眺めてみたい。

どこでも住めるとしたら、天国。まだ学生だった僕が、その後成人して、卒業し、就職したことも伝えられなかった。何も伝えられずに天国に行ってしまった母ともう一度言葉を交わしたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?