男の一人旅 ニューヨーク🇺🇸編②
気づいたら何か沢木耕太郎さんと似たようなことしてるなと思ったのだが、書くことは僕にとってもすごく楽しい行為なのかもしれない。
書くと言っても、僕は文章が上手いわけでもなく、構成も気にしていないが、それでいいのだと思う。バカボンのパパのようである。
文章にすることは、体全身で経験した情報を有限化して抽出するようなものなのかなと考えているので、どうしても偏りは出てしまうが、何かきっかけがない限り忘れてしまうので、言語化するのは僕にとって大切である。
行きの国際線にて
飛行機の隣の席に座ったのが、外国の方のようだった。
僕が機内食で豚丼を注文すると、その方も「僕も同じやつ下さい。」と流暢な日本語で言うので、僕はその方に関心が湧き話しかけてみた。
彼は現在日本に住むアメリカ人で、友人の結婚式に出席するためにニューヨーク経由でさらに遠くの都市までいくとのことだった。また、日本人の彼女と婚約していて来年式を挙げる予定だという。通りで日本語が上手なわけである。
意外だったのが、7年くらいアメリカに帰ってない様子だったので、アメリカが恋しいのかと思っていたのだが、どうも日本が最高らしい。日本は住みやすいと言っていたのが印象的である。
彼とはその後、連絡先まで交換して、空港で握手して別れたのだが、「Have a fun!」と言われたのが嬉しかったのを覚えている。
Manners maketh man
機内で印象的だったのが、左前方に座った人のマナーがとても悪かったことだ。手始めに空席とみた席に勝手に移動し、後から来た客がさらに別の席に座らざるを得ないという事態が発生。それが客室乗務員に見つかり、怒られていた。
その後も、食べたゴミを通路に放りっぱなしにしたり、客室乗務員に頻繁に注文したりしていたため、何度も「Just a moment.」と言われていたのを思い出す。
10代後半くらいに見えたのだが、後ろに座っていた親も注意する素振りも見せず、特に気にしていないようだった。
僕はこの時、映画「Kingsman」の「Manners maketh man」というセリフが浮かんだ。あるいは、書道家の武田双雲さんの「丁寧道」かもしれない。マナーが人を作る。その通りである。姿勢を正しく、所作を綺麗に丁寧に意識しながら行為する。それが美しい状態に近づく方法である。何かそういうものを感じ取ったシーンだった。
入国審査にて
アメリカの入国審査は厳しいという噂である。
そして、審査官がおそらく初めて英語を話す相手となるだろう。
と少々ドキドキしながら待機していた。
ただ、僕は19時からNHKで放送されるNEWS7の英語放送で半年ほど耳を慣らしていた(晴山さんの天気予報目当て)ので大丈夫だろうと高を括っていたのだった。
「Next!!!」
かなりキツめな物言いである笑
審査官は画面を見たまま「W.............................」と何か独り言をボソボソっと言われる。
と同時に右手の4本指をパッドに置けと指示する。
(その後、親指、左手4本指、親指の順に指紋を採取される。)
審査官は今度はこちらに向かって「Why...........................」と言う。
これが恐ろしい速さで0.5秒くらいで言い切るくらい早口なのである。
おそらく、これがコンビニ店員の「いらっっせ〜」と同じ感覚なのだろうと思った。「いらっしゃいませ」とは全然言ってないのに、それは「いらっしゃいませ」なのである。審査官ももう言い慣れすぎて、こうなっているはずである笑
そして、どうやらさっきのは独り言ではなかったようだ笑
僕はおそらく、何しにアメリカに来たんだ?と言っているのだろうと推測し、「I’m here for sightseeing.」と回答し、頷かれる。
ここで、おそらくこいつは少しは喋れるやつだなと思われたらしく、質問が続く。
「How long stay?」と今度ははっきりと聞こえたので、
「It‘s four nights.」と回答。
立て続けに「Where are you ........................」と言うので、
「I’m gonna stay at ○○.」と回答し、何とか難を乗り切ったのである。
ちなみに、目の前のおばちゃんは完全に英語が話せず、堂々と日本語で話しており、一緒に来ていた先に通過したおばちゃんと一緒に来たことを説明し、審査官も面倒くさそうに通過させていた笑
日本のおばちゃん凄しである。
ジョン・F・ケネディ国際空港〜ホテルまで
ホテルはタイムズスクエアの近辺だったので、何かの参考までにジョン・F・ケネディ空港からの道順を記録しておく。
多分、僕のがベストな道順だと思うのだが、エアトレインで Jamaica駅まで行き、そこで Long Island Rail Road に乗り換えて、Grand Central駅まで行き、徒歩で移動が良かった。 価格もタクシーより格安で行けるし、時間も1時間程度だった。僕はリュック1つ、スーツケース1つだったが、荷物が多い人はタクシーの方がいいかもしれない。
細かな乗り換えの方法は「地球の歩き方」などを参考にしてもらえばと思うのだが、日本にいるときに非接触型交通システムの「OMNY」にクレジットカードや Apple Pay を登録しておけば、ニューヨークの地下鉄やバスもスマホなどでピッと通過できる。また、Long Island Rail Road に乗り換える時は、券売機でチケットを買えるのだが、近くに係員らしき人もいるので安心である。チケットを買わなくても、LIRR には乗れてしまうのだが、中で車掌が確認して回るので買った方がいい。
そういえば、僕は LIRR の券売機の前で係員に「ニーハオ!」と言われたことにイラッとしてしまって、「No! I’m Japanese!」と強い口調で言い返してしまったのを思い出した笑
今、思えばアメリカ人にアジア人の顔つきの差なんて分からないし、ただ単に仲良くしてくれようとしたのかもしれないのにと反省するのだった。
また、空港からエアトレインに乗る際に、「レンタカーはどこの駅で借りれるんだ?」と道を聞かれた。僕は「I’m sorry. I’m not sure.」と返し、その場をやり過ごした。I’m not sure. はかなり使える笑(勉強にはならないが...)
どういうわけか、今度は Grand Central駅でご年配の夫婦に道を聞かれ、再び「I’m sorry. I’m not sure.」の出番である。このご夫婦がいい人そうだったので、「I’ve just come from Japan!」と言ってみると、「Welcome to NewYork!」と歓迎してくれたのだった。この時の映像は頭に残っている。
Grand Central駅は観光名所にもなっているくらいで、映画にもよく出てくる。
日本の駅では見たことないくらい立派な造りで、Apple shop が併設していたり、地下には飲食店やお花屋さんなどもあり、賑やかな場所だった。
ホテルには14時頃に着いてしまったので、チェックインできるか不明だった。
そこで、玄関の人に「Is it too early to check-in?」と合っているのかも分からない英語で聞いてみると、「チェックインできるかもしれないから2階に行ってみな」と優しい対応をしてくれた。
2階の受付に行ってみると、いかにも強面の人が対応してくれて、「I’d like to check-in.」と言うと、「チェックインするのは分かってんだから、受付番号かパスポートだせ」と玄関の人との落差が激しかった笑
これがアメリカか...と少しの衝撃と少しの嬉しさが混み上げてきた。
そして無事、チェックインできたのであった。
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