男の一人旅 ハノイ🇻🇳編③
ハノイは本当に暑かった。だから、クーラーなしでは生きていけなかった。僕は、迷うことなくクーラーを着けっぱなしで就寝したのだが、これが全ての失敗の原因だった。翌朝目覚めると、喉がイガイガすることに気づいた。
クーラーをよく見ると、内部の掃除が行き届いていない。それを着けっぱなしにすれば、そりゃ喉も痛くなるわけである。僕は、新しいホテルに泊まった際は、エアコンの確認と可能なら扇風機を使うことを誓った。
現地ツアー参加 リムジンバス移動
ハノイ旧市街近辺はある程度満足したので、現地ツアーに参加してみることにした。僕は一人で来ているので、一人からでも参加できるツアーを探し応募した。
当日の参加者は、定年したご夫婦2名、大学院生2名、社会人4名の集団で、僕だけ1人だった笑
ホテルまでリムジンバスが迎えに来てくれて、そこから古都ホアルーに向けて出発する。ホアルーまでは車で2時間くらいかかった。
途中、高速道路も利用するのだが、道路が舗装されていないせいか、とにかく揺れるので乗り物酔いする人は常備薬を持ってきた方がいいと感じた。
途中、休憩でお土産さんに停まる。様々な種類の雑貨が売られていた。
特別国家遺産:古都ホアルー
ホアルーの近くにバスを停め、ホアルーまで自転車で移動するというツアーが組まれていた。自転車に乗る前までは、全く期待していなかったのだが、乗ってみると外の景色も素晴らしいので、かなりウキウキした。
最初、道路に何があるのか分からなかったが、ベトナムでは収穫した米を道路で乾燥させるのが習慣らしい。
現地ガイドに付いて行くのだが、通行する車の運転が乱暴なので、横断歩道を渡る際は注意が必要だった。列が長いと轢かれてしまう可能性があるので、渡る際は一斉に。
ちなみに入場料は、20.000ドンだったが、ツアー料金に含まれている。
昼食:ビュッフェランチ
昼食はレストランでビュッフェランチが組まれていた。好きなものを選択できるので、苦手なものがあっても安心だった。味も結構美味しかった。特に焼き飯。ツアーにはドリンク代が含まれていなかったので、自分で購入する形式だった。小さいお金があると便利。
というのも、水牛に乗るにも10.000ドン、川下りするにも船頭さんへのチップ30.000ドンと細かいお金が必要になる。お釣りは返してくれないので、崩しておくのが賢明。
世界遺産:チャンアン 川下り
チャンアンは雨が降ると最悪らしいのだが、幸運にもこの日は快晴に恵まれた。
ただし、直射日光がとんでもないので、帽子、日焼け止めが必須となる。そして、一度川下りに出発すると2時間くらい川に浮かんでいるので、座っているだけにも関わらず、恐ろしいくらい体力を奪われる。冷たい飲み物や保冷剤なんかがあると便利だと思った。あと、お尻が痛くなるので、注意。
この頃から僕の体力はどんどん失われていき、頭痛もガンガンするようになる。
ムア洞窟 山登り
洞窟と名前が付いているが、強烈な急斜面の階段を登る山登りである。先ほどのチャンアン川下りで恐ろしいほど体力を持っていかれた後、今度は心臓を追い込んでいく。汗もめちゃくちゃかくので、タオルか汗拭きシートは必須である。
僕はかなり無理して頂上まで登ったが、ガイドさん曰く、無理そうなら登らない方がいいとのことだった。なので、無理は禁物である。無理と判断するのも、賢明な行為であると学ぶ。
息も絶え絶えで、下山したところで休憩していると、ベトナム人の地元の子どもが近づいてきた。
「Hi!」と言われたので、「Hi!」と返すと、何か英語で話し始めた。こちらとしては、もう体力が残っていないので、ほぼ右から左へ受け流す会話しかできなかったのだが、ボソボソ言うので、何を言っているのかほとんど聞こえない。いや、僕のリスニング力の問題なのかもしれない。
話の内容は、何かベトナム料理について熱く語っているらしく、「スパイシーで美味いんだ!」と言っていた気がする。
また、彼一人で来ているわけではなく、家族と一緒に来ている様子で、周りの家族は「なんでこの子はこの男と話なんかしてるんだ?」みたいな視線を送っている笑
彼にしたら、英語を勉強したてで誰かとコミュニケーションを図りたかっただけなのかもしれない。僕は勝手にそう思うことにして、かれこれ20分くらい話し込まれていた。
バスの集合時間が迫っていたため、僕は「I have to go back.」と別れを告げると、彼は「Good luck!」と言った。それだけは聞こえたのだった笑
夕食:おこわ
帰りのバスはクーラーが効いているので涼しいのだが、大量に汗をかいた後なので、上着が一枚あると便利。
バスではぐったりしてしまい、あっという間にハノイ旧市街まで戻ってきた。
夕食もツアーに組み込まれており、外の屋台みたいなところでフォーかおこわを選べる形式だった。ここでは、ご夫婦2名と大学院生2名とご一緒させてもらえることになった。
おこわの味付けは、体力も食欲も失われた僕には受け付けられなかった。ジャガイモとお米を混ぜたものに、油を吸ったスパムが乗っている。周りのみんなもクレイジーな味付けと言っていたので、味付けが強烈だったのは間違いなさそうだった。結局、僕は1/3しか食べれず、ビールだけ美味しくいただいた。
大学院生2人は、これから就活と修論へ向けての研究が大詰めとのことだった。別の大学に通う2人は忙しくなる前に、予定を合わせてベトナムに旅行に来たそうだ。
ご夫婦は定年退職したようで、老後を楽しんでいる様子だった。このご夫婦の人としての完成度がとてつもなく感心してしまったのだが、終始良い人達だった。
というのも僕が1人で参加していることを気にかけてくれてか、昼食の際に完全に浮いてしまっている僕に話しかけてくれた。また、会社を辞めてぶらぶらしていることを話しても否定するわけでもなく、むしろ、素晴らしい選択をしたねと勇気づけてくれる。
山登り直後には、全員にお疲れ様でしたとピュレグミを配ってくれたりと、気配りと心意気が素晴らしい人達だった。
このご夫婦を観察していると、奥さんが旦那さんの暑そうな様子を見て、日傘を差してあげたりするのだが、旦那さんは逆に奥さんが大事そうで遠慮したりと、お互いをリスペクトし合う様子が垣間見れた。なんという夫婦なんだと思った。僕は大切なものを見た気がする。
フットマッサージ:Esalen Body & Foot Massage
住所:18, Hàng Buồm, Hà Nội 11010, Vietnam
現地ツアーガイドさんがフットマッサージは日本に比べると料金が安いのでオススメと言っていたので、近くの店に入ってみた。
店前で座っていた女性に聞くと、中に入れと言われる。
そして、彼女の様子が何だかおかしいことに気づく。
妙に僕の顔を見るにつけては、ニヤニヤしている。
話をしていると、どんどんその様子はおかしくなっていき、興奮冷めやめらぬ感じだった。そして、周りの店員と何かベトナム語で恥ずかしさと興奮を隠しきれない様子で喋りまくっている。
どうやら、僕の顔が相当タイプだったらしい笑
結局、彼女にフットマッサージをしてもらうことになるのだが、google 翻訳片手にマッサージをするもんで、普段の施術の半分の力も出していない様子だった笑
そこから、僕と結婚したいとか、私たちに子どもが生まれたらハーフで可愛いとか、恥ずかしそうに、でも直接言葉にして思いを伝えてくる。
年齢を聞くとまだ20歳だという。僕が32歳であることを伝えると、歳の差は関係ないらしい笑
なんでガールフレンドがいないのか?と聞かれ、僕は日本ではハンサムではないと伝えると、そんなはずはない!と怒られる笑
google 翻訳を通じてではあるが、施術が終わる頃にはだいぶ仲良くなっていた。最後に instagram を交換し、別れを告げた。
異国の地に赴くと、何かが起こる。たとえ、それが一期一会であったとしても、大した思い出にならなくとも、確かにそこには心に記憶に残る出会いがある。その残像を残穢を後から思い出す瞬間も趣深い。
翌日、僕は高熱を出し、ホテルで一日ぐったりしてしまう。そして、一時帰国し、僕は今これを書いている。熱は下がったが、まだ下痢が止まらない。
ベトナム恐ろしや
fin.
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