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2018年9月の記事一覧

「主人」という言葉

「主人」という言葉

 最近、若い女性が自分の夫について「主人」と呼ぶ場面によくあいます。その言葉には、男性中心社会で差別され、主婦業中心に生きざるを得なかった私たちの世代の母親たちを思わせます。昭和前半に生まれた彼女たちは、憲法で男女同権がうたわれているのにもかかわらず、自由に仕事を選ぶことも難しかった世代です。

 多くの女性が、社会で差別され、若いうちに職場を離れなければならなかったり、子どもを預けることが困難だ

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もうちょっと、おもしろくするために。

もうちょっと、おもしろくするために。

もうちょっと、おもしろくなるんじゃないか。

原稿を書いているとき、何度となくじぶんに問いかけることばである。いまのままでも決して間違いではない。むしろコンパクトに、うまいことまとめているとも言える。だけどもうちょっと、おもしろくなるんじゃないか。おもしろくできるんじゃないか。そうする必要が、あるんじゃないか。

むかしはこれ、技術の問題だと思っていた。技術的に未熟なところがあるため、おもしろの天

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スキルを身につけるより先に自分の武器を最大限使うところからのほうがよいのでは

若手ビジネスマンや、逆に40歳50歳で職歴がない人とかから相談をされることがたまにあるのですが、だいたいのみんなが「スキルを身につける」話をするんですよね。

スキルを身につけるといろいろな世界が広がるので基本的には賛成です。たくさん勉強するといいことがあります。

一方で、今自分の持っている武器を最大限活かしていない人が、やたらとスキルを身に着けても無駄になったりすることも多いんですよね。ゲーム

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愛と神聖な儀式

愛と神聖な儀式

以前、人を愛するのが苦手で、でも自分のことは愛して欲しくてたまらない人と話した。
愛というのは、その人のことが可愛くて食べてしまいたくなるような気持ちのことじゃないの? と言うと、その人は、「明子さんの恋人はさ、明子さんより18も年上で、言っちゃ悪いけど対等な大人として見ていないから明子さんのことをそんな風に思うんんじゃないの?」と言うのだ。まったくもって分かってないやつだなぁと私は呆れた。何しろ

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