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大河ドラマ「光る君へ」をみて 光さしそふさかづきは
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うじうじした男とさっぱりした女 〜 川辺の誓い

うじうじした男とさっぱりした女 〜 川辺の誓い

彰子の時みたいに状況を変えてくれえと頼ってきた道長。すっかり落ち着いて女房らしくなった藤式部。渋い色合いの装束が素敵。静かに穏やかにこたえる。

こんな二階建ての演出、前にあったっけ?

道長が病に臥す直前、物語の転換点。

幼い頃からもの思いにふけてばかり。もの思いから生まれた物語を書き続けることで、いい部屋で、いい紙に、好きなだけ書けるようになった藤式部。知らぬ間にずいぶんと月日が経ち、ずいぶ

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道長「不実の罪は、必ず己に返ってきますゆえ」

道長「不実の罪は、必ず己に返ってきますゆえ」

不実の罪が、重くのしかかったのか、
今回はまひろの台詞がとても少なかった。

大河ドラマ『光る君へ』第40回
印象的だった言葉を書き出す。

お上「華やかで、しかも恐ろしいのう。」

衛門「人は、道険しき恋にこそ、燃えるのでございます。」

妍子「つまらぬことしか申されぬのなら、もうお帰りください。」

道長「あ…あつ……」

行成「はっ」

敦康親王「穏やかに生きていくのも悪くなかろう。」

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惟規「親子って変わらないようで変わるんだな」

惟規「親子って変わらないようで変わるんだな」

オープニングタイトルの前に、藤式部が呟いた「宿世/すくせ」は、宿命、定めということだろうか。

宿命は変わらない。しかし、人は変わる。

第39回のタイトルは『とだえぬ絆』 さまざまな絆が描かれた。

<裳着の腰結>
まひろのときは(まだ親戚のおじさんだった)宣孝が、賢子のときは叔父である惟規が務めた。あ、これもまた、目に見えるかたちの絆だと思った。一見、陽気でちゃらんぽらんだけど、人のことをしっ

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宮の宣旨「藤式部は いつも月を見ておるのう。」

宮の宣旨「藤式部は いつも月を見ておるのう。」

大河ドラマ 光る君へ 第38回 まぶしき闇

「伊周」をすぐに読める人はだいたい友達。
「和泉式部」を泉さんが演じるなんてね。
「宮の宣旨」が名前(役職名?)なんて知らなかったよね。

宮の宣旨について書きたい。
初登場時から藤壺の女房たちのセンター?先頭?に堂々といたので、いわゆる典型的なお局キャラなのかと思っていたが、彰子様のことをいちばんお慕い&心配しているのは宮の宣旨だし、藤式部のいちばん

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宮中の猫は、ねうねうと鳴く。

宮中の猫は、ねうねうと鳴く。

猫の鳴き声は "にゃあ" とか "にゃん" と表記されることが多いが、その昔は "ねうねう" と鳴いたらしい。

(諸説あるが) 鳴き声の "ねう" が "ねこ" の由来という説もある。にゃんこ、わんこ、ひよこ、みたいなものか。

源氏物語 猫 で検索すると、第34帖「若菜」に登場する唐猫(中国から渡来した猫)の話が出てくる。動物嫌いの柏木が、想いを寄せる女三の宮が飼っていた猫を可愛がる。まさにネ

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彰子「私の大切なご指南役ですよ」

彰子「私の大切なご指南役ですよ」

と、中宮彰子様が言ってくれた!

大河ドラマ「光る君へ」の第三十六回。
待ち望まれた日 そして望月🌕

待ち望まれた日、待ち望まれた皇子、紫式部(藤式部)が道長に記録を頼まれたというのは史実なのだろうか。異様なシーンが印象的だった。

大騒ぎな夜を経て、あたらしい光。

めづらしき 光さしそふ 盃は
もちながらこそ 千代もめぐらめ

🌝

中宮様という月の光に
皇子様という新しい光が加わった

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