うじうじした男とさっぱりした女 〜 川辺の誓い
彰子の時みたいに状況を変えてくれえと頼ってきた道長。すっかり落ち着いて女房らしくなった藤式部。渋い色合いの装束が素敵。静かに穏やかにこたえる。
こんな二階建ての演出、前にあったっけ?
道長が病に臥す直前、物語の転換点。
幼い頃からもの思いにふけてばかり。もの思いから生まれた物語を書き続けることで、いい部屋で、いい紙に、好きなだけ書けるようになった藤式部。知らぬ間にずいぶんと月日が経ち、ずいぶんと色んなことがあった。去った。
🌓
その夜、半月を見上げていたのは、藤式部というよりまひろの顔だった。わたしが生涯をかけて辿り着きたかったのは、こんな場所、こんな世だったのだろうか。そんな表情にみえた。
⚪️🟣
左大臣を辞して別荘で療養中の道長。衣装も黒から白へ。宇治の川辺で、白い道長と紫の藤式部がおさんぽ。
強気なまひろ。弱気な道長。
そうそう、昔はそうだった。
🚅 そして現代のCMの話
JR東海のCM「宇治篇」のナレーション
「このあたり、平安時代は都人(みやこびと)の別荘地。彼らのさまざまな想いもたどれるというのです」
ん、この声は、、、笑
そういえば新幹線(ひかり?それとも、のぞみ?)を撫でて「会いにいこう」としている人もいたな。年もわが世も、月の満ち欠けのように繰り返す。
つぎの夜から 欠ける満月より
14番目の 月が いちばん好き (by 荒井由美)