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うじうじした男とさっぱりした女 〜 川辺の誓い

彰子の時みたいに状況を変えてくれえと頼ってきた道長。すっかり落ち着いて女房らしくなった藤式部。渋い色合いの装束が素敵。静かに穏やかにこたえる。

う〜ん
私にはどうすることもできませぬ

物語は人の心を映しますが
人は物語のようにはいきませぬ

ゆめみがちなみちながに告ぐ

もの思ふと過ぐる月日も知らぬ間に
年もわが世も今日や尽きぬる

まずは書き言葉

物思いばかりして月日が過ぎたことも知らぬ間に この年も我が生涯も今日で尽きるのか…

そのあと話し言葉

こんな二階建ての演出、前にあったっけ?

道長が病に臥す直前、物語の転換点。

幼い頃からもの思いにふけてばかり。もの思いから生まれた物語を書き続けることで、いい部屋で、いい紙に、好きなだけ書けるようになった藤式部。知らぬ間にずいぶんと月日が経ち、ずいぶんと色んなことがあった。去った。

🌓

その夜、半月を見上げていたのは、藤式部というよりまひろの顔だった。わたしが生涯をかけて辿り着きたかったのは、こんな場所、こんな世だったのだろうか。そんな表情にみえた。

⚪️🟣

左大臣を辞して別荘で療養中の道長。衣装も黒から白へ。宇治の川辺で、白い道長と紫の藤式部がおさんぽ。

私も、もう終えてもといいと思っておりました。物語も終わりましたし、皇太后様も強くたくましくなられました。この世に私の役目はもうありませぬ。

さっぱりとした表情

強気なまひろ。弱気な道長。
そうそう、昔はそうだった。

光る君がお隠れになった後、
あの光り輝くお姿を
受け継ぎなさることのできる方は
たくさんのご子孫の中にも
いらっしゃらないのでした。

その光が消えるまで見届ける所存


🚅 そして現代のCMの話

JR東海のCM「宇治篇」のナレーション

「このあたり、平安時代は都人(みやこびと)の別荘地。彼らのさまざまな想いもたどれるというのです」

ん、この声は、、、笑

そういえば新幹線(ひかり?それとも、のぞみ?)を撫でて「会いにいこう」としている人もいたな。年もわが世も、月の満ち欠けのように繰り返す。

つぎの夜から 欠ける満月より
14番目の 月が いちばん好き (by 荒井由美)

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