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過去の思い出(その1)

入社当時を振り返ると

10年前、私がこの会社にパートとして入社した時には、前任の総務の人が辞めた後でした。当時は総務は正社員1名だったのですが、その前任があまりにも仕事ができないので、入社半年経ったところで退職勧奨をしたら、引継ぎもせずに辞めてしまったのだそうです。そこに事情を知らずにのこのこ入ってしまったのが私。

前任者がいない状態から始まったので、最初はすべてが手探り状態でしたが、入社5年目ぐらいの女性が親切に面倒を見てくれて、なんとかかんとか仕事を覚えた49歳でした。

週3日で時短勤務だった私だけでは仕事が回りません。もう1名パート社員が入社して、パート2名で回し始めましたが、当初はパソコンは総務2人で1台という環境。もう1名のパートさんと顔を合わせるのは週1日ぐらいなので、日々の仕事を文章にしてメールで引継ぐとか、結構面倒くさいことをやっていました。それでも私には不満はありませんでした。

出勤するのが楽しみだった頃

私は長らく専業主婦をしていたので、このパートが16年ぶりの仕事。家の外でママ友以外の大人と関わり合えることが、もう楽しくて仕方がありませんでした。家の中で閉塞感に苛まれていた反動で、時給以上に張り切って動いていたと思います。

私にとって仕事はある意味ゲームのようなものでした。与えられたタスクをクリアしていくゲームです。専業主婦ではがんばっても誰も評価してくれませんが、外で働けば誰かが見ていてくれて、褒めてもらえるのです。しかもお小遣いももらえます。承認欲求が満たされて報酬までもらえて、良いことしかありません。”〇〇ちゃんのママ”から人格のある人間に戻った気分。なぜもっと早く働き始めなかったのか、と後悔すらしました。


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