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採用面接

システム相手に

中規模の専門職特化型の人材紹介だと、こちらの状況を理解している担当エージェントに、求める人材のイメージを伝えれば条件に合った人を紹介してくれるようなところもあります。片や、大手人材会社には求人から採用まで一連の流れを管理するシステムが整っています。求人情報や候補者の履歴、エージェントへの連絡や日程調整なども、すべて同じシステム内で管理できるようになっています。

これが便利なようでいて、案外面倒だったりします。求人票は項目ごとにしっかり書かなければなりませんし、内容を変えるにはシステムを通して申請し、担当者が修正したものをこちらが確認後、承認するまでは反映されません。給与金額についても、基本給とみなし残業代に分けて計算したものである必要があります。良く言えばキッチリしていますが、全てがシステム経由なので、こちらの熱量やニュアンスが伝わっているかどうかが分かりません。

便利なのはNGの連絡です。ボタン1つで不合格の通知ができます。その通知の先には応募してくれた候補者がいるのですが、このシンプルで人間味のない通知方法のために、大量のNG連絡も心理的なうしろめたさがなくこなせてしまいます。エージェントを通して候補者に連絡する必要がないので、良くも悪くも、人材会社にとって効率的なシステムです。

玉石混淆の中から

小さな会社の二人しかいない総務の一人を担うのに適した人材なのかどうか、履歴書と職務経歴書だけで判断するのは本当に難しかったのですが、大量の推薦者の中から何人か面接に進めました。

面接の前にはExcelとWordの簡単なテストを実施して、パソコンがどの程度使えるのかを判定します。いまどきはスマホで何でもこなしてしまう若者がいるらしいので、MS Officeは誰でも使えて当たり前と思ってはいけません。そのパソコンのテストの後にトップが面接をします。私も同席を求められるかと思いきや、もう辞める職員の判断はいらないようでした。

1人目は面接が終わるとすぐにお見送り。2人目は悪くないけど決め手がないということで保留。そして3人目の面接。この人の面接が終わるや否や即、トップから「採用する!」という回答がありました。かなり気に入った様子です。早速、内定通知書を出して返事を待ちます。この時点で、無料サイトに掲載していた求人はすべてクローズしました。


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