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【詩】ぬるま湯の井の中で雨宿り【うつ病闘病記】

じんわりと広がる
ぬくもりの薄衣

そっと抱いて 口付ける

囁く愛は宙に舞って
天井へと吸い込まれていく

目を覚ませば
ひとりきりの夜

幸せな孤独と踊る夜

愛の方を選びたいのに
ネガティブ反応 悪い癖が抜けなくて
唇噛んだ 空は青かった

人間を愛している
だから傷ついて 悲しんで 恨んでしまうね
そこに愛がある だから
この弱ささえ 抱きしめる棘の痛みさえ
愛せるほどの強さが欲しい

どうか どうか
愛を辞めないで 愛していけますように

苦手なことだらけの 景色の中
願う 未来を 自分を 信じていたいと
そう願う

だから 出来ることから叫んでいこう
小さな 小さな 声でもいい
出来ることから 取り組んでいこう
これからも どうせ 出来ることしかできないから
望んだなら やってしまおう
拙いありったけで

何もかもを笑ってられるくらい
強くなんてなれないから
思い切り泣いてみたって きっといい
塞がなくていい
力に変えるだけの涙ならば

穏やかな今日のつまらなさに
あたたかな幸福に
浸りながら 癒しながら
壊れない加減を見定めながら
ひとつ ひとつと ぬくもりを解き放っていこう

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