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同人女がいいねとかRTにこだわらなくなるまでにやったこと①導入

私は某少年誌ジャンルで約3年間活動している同人女(字書き)だ。自ジャンルではそろそろ「古参」になりつつある。

これまでのさまざまな活動(ネット小説、個人誌)をとおして「なでこさんの小説が好きだ」「本を何度も読んでいる」とあたたかい感想をもらったこともある。プロでもない「しがない字書き」にはもったいない言葉であるが、本当にうれしかった。

とはいうものの、ジャンル内で特に売れっ子というわけではない。

なぜなら頻繁に小説をアップできるだけのスキルはないからだ。つまり筆が遅い。

AさんがSSを1か月に5本アップするとしたら、私は1か月にSS2本が限度だ。スランプにおちいりやすく、1か月丸々SSをアップできないこともある。だからフォロワーもそんなに伸びないし、いいねやRTの数も同時期にツイッターをはじめた人たちよりも圧倒的に少ない。

当然、それが「数を稼げない原因」であると理解していながらも、昔はいいねやRTなどの「数」に翻弄されていた。

  • あのひとよりも上手く書けてるはずなのに♡つかない

  • キャラの解像度が高いはずなのに支部のブクマが全然伸びない

  • 本が売れ残って悲しい

とかね。

いま考えると(原因は自分にあるのに他人のせいにしてしまって)非常にナンセンスな話なんだけれども、同人をしていると「数が稼げない呪い」にかかってしまうのはもはや宿命なのではないかと思う。

もちろん最初から「数なんか関係ないぜー!」という殊勝な人もいる。うらやましすぎる。

けれど、やっぱり日本人って民族性なのか、周囲と比較しがちだから(ランキングとか好きじゃん?)同人女の9割くらいは「思ったよりもいいねもらえない…」と悩んだことがあるんじゃないだろうか。

ただ、はっきり言っておきたいことがある。数で悩むのは悪いことではないのだと。

資本主義の国で生活していると競争はあたりまえに起こる話で、学校では偏差値や成績のランキングがあり、一般企業でも数や成果の目標を立てて到達しなければ怒られて落ち込んで悩むんだから、一般人である我々がいいねもらえない、ブクマが稼げない、支部のランキングに載ったことがない…と落ち込むのはあたりまえのこと。(スケールは小さいけれど)

落ち込んでも全然いいんだよ。数で悩んでもいいんだよ。だってみんな悩んでるから。表に出してないだけで裏で愚痴ってる人も大勢いるよ。

だけど、落ち込んだままじゃ悲しいよねって話。

せっかく大好きな推しがいて、推しカプのラブラブハッピーなお話を書いているのに、数が稼げないからって気分悪くなって趣味の創作をやめちゃうなんてもったいない。

たとえ感想がなくても、あなたの創作で救われている人がいるんだから。

そして何よりも「創作している自分」や「できあがった創作物を読んで満足している自分」が好きならば、あるいは「創作という趣味があるから仕事も家庭もがんばれる」というのなら、創作をぜひとも続けてほしい。

創作を続ける中で落ち込んでもいい。だけど落ち込んだまま終わってほしくない。

実際に少し前まで私もそうだったんだよ。もともと家庭環境がよくないから家族や他人の顔色を見て育った分、比較癖が強くてね。数が稼げなくてつらくなって、創作やめようと何度も思った。

だけど「やっぱり推しの話書きたいよ」とあきらめきれなくて、いまも同人活動をやっている。本も出している。

じゃあどうやって数を気にしないようにしているの?落ち込まないようにしているの?

そこを次の記事で深堀していこうと思う。


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