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「千円札が不足しております」をどう見るか。

今日ぴぃは、クラスメイトの誕生日プレゼントを買いに、お友達とお出かけした。

なんだか家を出る前から少しイライラした様子のぴぃ。

案の定、出先でも一緒に行ったお友達の言動に腹が立ち、なんだか気まずいまま帰ってきたという。

何があったとかじゃない、ただイライラしてしまった自分の問題だと、最初は怖いくらい大人な発言。

でもそのうち、こう言われた、こんなことされた、としっかり文句もこぼしてくれる。

私の前ではいい子でいなくていい。

思ったこと、我慢したこと、どんな暴言でも、心の声をちゃんとぶつけてくれるだけで、今の私はホッとしてしまう。

そして、「イライラしちゃうよね」「それは嫌だったね」気持ちに寄り添うことを心がける。


一緒にお風呂に入っている時、ぴぃが言い出した。

ぴぃ「今日、またぴぃの優しさが出ちゃった。」

私「でちゃったかぁ。聞きたい聞きたい!」

ぴぃ「プレゼントを買う時にね、レジの横に『千円札が不足しておりますのでご協力お願いします。』って書いてあったの。ぴぃが買ったものは全部で1,130円したから、千円札と小銭を準備してたんだけど、それを見て2,000円で払ったの。」

私、お恥ずかしながら正直、目から鱗でした。

私はその文言を見て、<一万円札はお控えください。>の視点しか持っていなかった。

だから、一万円札を崩したいとか思っていても遠慮するぐらいの発想しか持っていなかった。

ぴぃは、お店が困っているという解釈をして、ピッタリ払えたけれど、一枚でも千円札が多くお店に残るようにという発想が生まれていた。

私はプラマイ0の発想、ぴぃは相手がプラスになる発想。

お財布の中には、小銭だけで1,000円あるより、千円札が一枚あった方がいい!っていうお札へのこだわりがあったのに。

そんな視点、そんな力を持っているぴぃが本当に素晴らしいなと思った。

一方で自己犠牲や、自分より相手を思いやる気持ちが強すぎて、自分のことがうまくいかなかったり、生きづらさを感じてしまうのもぴぃ。

誰に対しても、嫌われたくない、いい子でいたい、それって疲れる。

でも、そうありたいというぴぃを否定したくはない。


お友達と気まずくなってしまったのも、エネルギー切れが原因だと思う。

そう思ったら、「ぴぃだからこその優しい視点だね」と言って、お風呂でぎゅーーーーっと抱きしめてやるしかなかった。

#子どもの成長記録

#子どもに教えられたこと

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