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A CLASS ACT観劇レポート

池袋サンシャインシティで開幕した『A CLASS ACT』を観劇しました。
ネタバレしますので、悪しからず。

内容は

舞台は1988年2月のブロードウェイ。

シューバート劇場で「コーラスライン」の作詞家、エド・クレバンのお別れ会が開かれている。

亡くなった彼に思いを馳せる集まった友人たち。

エドの最初の恋人だったソフィが、誰も知らない彼の姿を語りだす。

作詞家としてトニー賞受賞という世界最高峰に到達してもなお、エドは作詞よりも作曲家として認めてもらいたかった。

友人たちはエドと切磋琢磨してきた若き日々を振り返る。

それぞれに贈られたエドの最後のメッセージを受け取り、はじめて彼の真心、彼の真実の姿を知ることになる。

参考:
https://aclassact.jp/ ストーリー

<感想>

エドワード・クレバンの学生時代から死ぬまでの半生を描いた作品で、少し重い内容なのですが、テンポがあって軽やかで暗い作品だと思わせない演出で面白かったです。
筧利夫が他の役者さんと比べて妙にセリフが棒読みだったのにはとても驚きました。エドワード・クレバンが他の友人たちに比べてとても不器用であることがよくわかり、自分と重ね合わせて感情移入してしまいました。
終盤になって、エドワード・クレバンが40代で舌がんになり、闘病生活を送っている最中、教壇に立つ場面で、少し人間味のある演技になった時、エドワード・クレバンが人生を悟って不器用な自分から少しだけ解放されたような気がして、少し救われた気がしました。

劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業となっていることもあり、客席には子供が多くいましたが、時折笑い声も出るなど、子供に飽きさせないようなお芝居になっていて、安心して見ることができました。

エドワード・クレバンに対してなんの知識もないまま劇場に入ったのですが、入場口でエドワード・クレバンの年表やちょっとしたあらすじが書かれたA4のリーフレットが配られ、開演する前に前提になる知識を入れてから観ることができたのでとても良かったです。
こういうの親切でとても嬉しいですよね。


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