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【否定と主張】 「相手の意見と違う意見を言うことは否定ではないよ」 投資家のFIREへの旅路 第284回

自分と違う「意見」を聞くと、
私たちはついつい「否定」をしてしまいます。
自分の意見と違う意見を「間違い」だと、証明したくなる。

「意見」を間違いだと証明する行為ならまだ建設的ですが、自分と違う「意見」を述べた、「人物」を否定していませんか?


【否定と主張】

YouTubeでニューズピックスの討論の動画をみていると、意見の相違が出る時が多々ある。
そういった時に、違う意見を出した相手に忖度するのではなく、しっかりと自分の意見を主張する場面がよくみられます。

これをよくやるのは、堀江さんです。

彼は、こういった様子から世間から勘違いされやすく、嫌われる傾向にあります。

しかし、じっくり堀江さんの言動を聞くと、彼は決して相手の意見を否定しているのではないのでした。

堀江さんは、ただ、「自分の意見」を主張しているだけなのです!

彼は、相手の意見と違う場合に、「これは僕の意見だから」と言う言葉を使います。

相手の意見は相手の意見で認めて、「これは僕の意見だから、あなたとは違うよ」と、前置きをした上で、主張を続けるのです。


【自分の意見と相手の意見】

仕事、家族、友人、恋人など、他の人間との関わりの中で、
自分の意見と違う他人がいることは当然ですよね。

そういった場面になったときに、私たちはついつい「否定」をしてしまいます。
自分の意見と違う意見を「間違い」だと、証明したくなってしまいます。

そして、相手を論破して気持ちよくなりますが、
それになんの意味があるでしょうか?

そして、「意見」を間違いだと証明する行為ならまだ建設的ですが、
自分と違う「意見」を述べた、「人物」を否定してしまうのです。


【悪い組織のガバナンス】

組織において、上記のような、否定が繰り返されるとどうなるでしょうか?

否定された人物は、その後に、自分の意見を発言しなくなります。

主張して、もしまた相手と意見が違った場合に、人格否定までされるわけですから、そんなリスクを取ってまで主張する意味がないからです。

このような状態になった組織は、一人の意見で全て決定されていくことになります。そうなると、主体性を持った人物が少なくなります。
本当は、違う考えや、もっと良い考えがあるのに、人格否定を恐れて渋々従うことになるからです。

これがさらに続くと、そういった組織からは人が離れていき、結果的には、同じ意見を持った人のみで構成される組織になります。
これは、生物的に見れば、単一の遺伝子を持った状態です。
1つのエラーで全滅するリスクが高くなります。

しかし、組織の中は、「ベクトルが合っている」と勘違いしていますから、リスクには気付きません。

もし、こういった組織に自分がいるのであれば、
否定を恐れず、意見をするか
さっさと離れましょう!



【意見って何?】

意見とは、「考え方」です。考え方は自由です。

気をつけなければならないのは、
自分が「否定」する側になっていないか?ということです。

対策としては
相手の意見を受容してから、自分の意見を主張するようにしましょう。

例え、相手の意見が間違っていたとしても、
それは、相手の意見であり、「考え方」です。

「考え方」は、
今までの経験、性別、生活環境、役職、出身地などパーソナルな要因によって変わってくるものです。
これを、一本化しようとする行為は間違っています。

相手と違う意見がある場合は、
「私はこう考えますが、いかがでしょう?」
という姿勢
が必要です。

そして、その意見を聞いて、相手が
「そっちの方がいいね!」となるかもしれませんし、
「いや、それは間違っている!」となるかもしれません。

そのどちらの場合も、
私たちは、「これは私の意見」という立場でいれば良いのです。

また、相手の意見に対して、
「それはいい考えだ!」と思ったのなら、考えを変えれば良いのです。


【客観視する】

自分の意見の正しさを証明するために、相手の意見を否定する行為は、多様性を認めないことであり、組織の弱体化を促進させています。

このような状態になる人は、客観的な目線が持てない人です。

自分の主観でしかその場を捉えていません。

少し、落ち着いて、自分の右斜め上くらいから、その場を見下ろしてみる意識を持つと、
議論がバカらしくなります。

この小集団の中で、虚勢をはり、自分の意見を通したところで、
なんのプラスがあるのだろうか?

そんな気持ちになるでしょう。

他人とは、自分ではない全ての人物です。
同じ考えになるわけがないのです。

何を思われようと、何を否定されようと、
自分には関係ない、他人事です。
徹底して、無視です!

そして、後になって、他人の意見の方が良かったとしても、自分の考えで行動した結果であるなら、後悔はないでしょう。


【後悔をベースにしたアドバイス】

年齢を重ねると、若い世代へ、「今のうちにこうしておけ」などと言いたくなります。

これは、なぜかというと、
「自らがそうしていなかった」からです

「今のうちに、勉強をしておけよ」と、アドバイスする人は、
自分が、20代の頃に、遊びまくっていた人です。

このアドバイスが響かないのは、
努力していない人に、努力しろと言われているからです。

きっと、この人も、20代の頃に、先輩から同じことを言われたでしょう。
そして、それを聞かずに、遊びまくって自分が年齢を重ねた時には、また同じことを後輩に伝えているのです。

結局のところ、
自分の考えで、人は行動します。

他人の意見を、聞き入れることは難しいのです。

その意見が、正しいのか、間違いなのかは、時間が経って実体験するまで、わからないものです。

こういったことから、
自分の意見を持つことと、他人の意見を受容することの
両方持っておくことで、
人生の成功へのショートカットが可能になります。


【ポイント】


  • 相手の意見がどうあれ、自分の意見を持っておくこと。

  • 相手の意見を受容し、自分の意見を主張すること。

  • 相手の意見を、気に入ったら、自分の考えを変えること。

  • 相手の意見が気に入らなかったら、「あなたはそういう考えなんだね」と受容だけすること。


このようなことを意識しておけば、
様々な場面で、他人との意見の相違が出た時にも、冷静に対応ができるでしょう!

自分の意見を持って、行動し、
他人の意見のいいところを、自分のフィルターを通して、
自分の意見に組み込むことが大切です!




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