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【年長さん】性教育って大事すぎる...と痛感した事件のこと
子どもの性教育って、みなさんはどうしていますか?
今までも頭の片隅にあった「性教育」というトピック。こちらのnoterさんの記事を読んで、「早いうちにはじめないといけないな」と背中を押していただきました。
さっそく、Kindle Unlimited で子どもの性教育に関する本を読んでみることにしました。
最初の数ページから、目から鱗のお話がたくさんで、とても参考になることばかり(また今度、こちらの本の感想を記事にしたいと思います)
子どもから「赤ちゃんってどうやってできるの?」と、最近よく聞かれるようになっていて、やんわりとはぐらかしていたのですが、しっかりと小さい頃から生物学的に伝えていくことが大切なのだと知りました。
また、親や家族であってもプライベートゾーンは見せないし、触らせない(お互いに)をルールに設定しておいた方がいいとの意見にも、いろいろと考えさせられました。
(確かに、家族ならOKだけど、他の人はダメって、言いがちだけど、じゃあどこまでが家族?って話だし、その辺りの判断基準って、曖昧ですよね…)
本を読み終わってさっそく、子どもに「プライベートゾーン」のお話をしました。
「水着で隠れるところと口は、とても大切なところだから、人に見せたり、触らせたりはしないんだよ」
「ママもこれから、○ちゃんのおトイレやお風呂のお手伝いをするときは、『触ってもいい?』と聞いてからするからね。イヤだったら、いつでもいつでもイヤって言っていいからね」
まずは、こんな風に伝えるところからはじめてみました。
すると、その話をしてから数日後、子どもが突然「ママ、あのね」とお話をしてきたのです。
「この前、〜くんと遊んでいたでしょう?そのときに、〜くんが『お尻見せて!』って言ってきたの。それでね、『お願い〜!』って何度もお願いされたから、○ちゃん、お尻見せちゃったんだ」と。
ひょえええええええええええ!!!!!!!
〜くんは、年長さんの我が子のひとつ年上で、小学校1年生になったばかりの男の子。
おそらく、悪気や下心はいっさいなく、子どもの遊びの延長として、そういう話になったのだと思います。
それでも、わたしも子どもたちが遊んでいたとき近くにいたのに、そんなことになっていたなんて、全然気がつきませんでした…。
正直、「さすがに、ちょっと怖いな」と思いました。
年長さんくらいになってくると、まだまだ親がしっかりと手を繋いだり、目を離さないようにしているとはいえ、すべてを把握することはだんだんと難しくなってくるなぁ…と実感していた矢先の出来事。
やはり、「親が子どもの行動を管理して目を光らせる」のではなく、早いうちからしっかりと性教育をして、「子ども自身が善悪の区別をつけられるようになることが大切」なのだと痛感しました。
とりあえず、そういう "告白" をされたときには、「第一声で怒ることをしない」というのが、わたしの個人的な子育てルール。
なぜなら、そういう "告白" をしてくれるときって、子どもも「本当はダメだったのかな?」と、漠然とした罪悪感のような想いを抱いていることが多いから。
「本当はやってはいけないことを、やってしまった。それをやってしまったことを正直に話したら、もっと怒られるかもしれない」
そんな想いを持ちながらも、勇気を出して告白してくれていると思うのです。
親であるわたしを信頼して、勇気を出して、正直に話してくれた子どもに対して、頭ごなしに怒ったり、お説教をしたり、「そんなこと、とんでもありません!!」みたいな態度で返事をするのは、その子どもからの信頼とありったけの勇気を踏みにじる行為。また、「とんでもないことをしてしまったのかもしれない」と、無駄に子どもに恐怖感を植えつけてしまうことにもつながりかねないと思います。
そういうことが繰り返されると、「また怒られるかもしれない」と、正直に話をしたり、本当は親や大人に相談するべき大切な事柄に対しても、相談することができなかったり、嘘をつくようになってしまうと思うのです。
ちなみに、これは幼少期の自分自身の体験です。
そんなわけで、わたしは「そうだったんだ!」とだけ、まずは軽いトーンでお返事。そして、「そういうときは、『イヤ』って言ってもいいんだよ。『イヤ』って言った?」とたずねてみました。
「うん、『イヤ』って言ったんだけどね。何回も『お願い〜!!』って言われたから、最後は『いいよ』って言っちゃったの」とのこと。
「そっか、『イヤ』ってちゃんと言えたのは、とっても偉かったね。
プライベートゾーンは、仲のいいお友達でも、見せたり触らせたりはしない場所だから、『イヤ』って言って、それでもやめてくれないときは、ママのところに来たらいいからね。
もし、ママがその場にいなかったら、先生とか、信頼できる大人のところに行って、お話をしたらいいからね。
もし、そういうことがあったときに、信頼できる大人がまわりにいないときは、大きな声を出してもいいし、走って逃げたり、その場から離れたりしてもいいからね。
そのときは、お友達がどう思うかな?とかは、気にしなくていいんだよ。あなたが『イヤ』って思うことは、しなくていい。あなたの気持ちを大切にしたらいいからね。
本当にいいお友達っていうのは、○ちゃんが真剣に『イヤだよ』って言ったときに、ちゃんとやめてくれる人のことだと、ママは思うよ」
と、考えながら、言葉を選びながら、できるだけいつものトーンで伝えました。
その後、すこし経ってから、「さっきは、〜くんとのこと、ママにお話してくれてありがとう。ああやって、なにがあったのかを教えてくれて、ママは嬉しかったよ。今度からも、いつでもあんな風に、ママにお話ししてくれていいからね」と伝えてみました。
そして、性教育の話をするなら、今がタイミングだと思い、「ねえ、○ちゃん。今から大切なお話をさせてもらってもいい?」と、切り出しました。
そして、「○ちゃんがお姉さんになってきていて、○ちゃんのことをちゃんと信頼できるからこそ、今からの大切な大人のお話をさせてもらっている」という前置きをして、性に関することを、できるだけ端的に伝えてみることにしました。
・子どもは、セックスというものをとおして、女の子のお腹に宿るということ。
・セックスとは、心から信頼しあっている大人の男の人と女の人がするものだということ。
・子どもは、セックスをしてはいけないということ。
・子どもであっても、セックスをしたら妊娠してしまう可能性があるということ。
・心から信頼しあっている人同士のセックスは、心が満たされるとても素敵なことだけれど、そうじゃない人とのセックスは、怖かったり、痛かったり、心が傷ついてしまうものになることがあるということ。
・だから、大人になって、本当に大好きで、心からあなたのことを大切にしてくれて『イヤ』と言ったことはしないでくれる、信頼できる人としか、セックスはしないのだということ。
・セックスという言葉も、その概念も、大人はみんな知っているけれど、プライベートゾーンと同じで、大切なものだからこそ、人前でその言葉は口にしないのだということ。
セックスについては、性教育の本を参考にして、生物学的に簡潔に、でも特別ごまかしたりせず、フラットに説明しました。女の人の性器のなかに、男の人の性器が入ることをセックスというんだよ〜みたいな感じで、子どもにも伝わる表現で、さらっと。
また、防犯としての知識についても、できるだけわかりやすく、以下のように説明しました。
・プライベートゾーンは、家族を含め、自分以外の人には見せないし、触らせないのが基本なのだということ。
・プライベートゾーンを見たい、触りたいと言われたら、はっきりと『イヤだ』と言っていいということ。
・それでもしつこいときは、大声を出したり、逃げてもいいのだということ。
・自分自身の『イヤだ』という気持ちを、他の誰の気持ちよりも、なによりも優先していいのだということ。
・他の人がプライベートゾーンを(遊びであっても)見せてきたり、触らせようとしたら、そのときも『イヤだ』と言っていいということ。また、大声を出して助けを求めたり、逃げてもいいのだということ。
話の全体をとおして、子どもは始終「ふ〜ん」みたいな感じ。
ちゃんと聞いてる?と思いつつ、たぶん、真剣な話をされていることをわかっているからこそ、ちょっとカジュアルな空気を出してるのかな?と思ったり。
念のため、「防災訓練と同じでね。そんなに起こることじゃないし、起こらないままの方がいいことだけど、一応、そういうことがあったらどうするのかを伝えておくの。そしたら、いざというとき、どうすればいいかわかるでしょ?」と言いました。
すると娘は、「知らないと、どうしていいか分からないもんね!」とお返事をしてくれました(よかった、ちゃんと聞いてくれてた…!!)
とりあえず、そんなこんなで、1回目(?)の本格的な性教育は、幕を閉じました。
どこまで子どもに伝えるのか。
どんな風に子どもに伝えるのか。
いろいろと悩んだり、不安になることもあるけれど、やっぱり「ちゃんとフラットに、あるがままに伝える」ということが一番大事なのかもしれないな、と思いました。
こうして我が家での性教育スタートの背中を押してくださったkanakanakana さんに感謝です!
もし小さいお子さんがいらっしゃって「性教育してるよ!」という方や、「今は子どもは大きくなったけれど、こんな風に伝えていたよ!」という体験談をお持ちの方がいらっしゃいましたら、コメントでオススメの本や、伝えていた内容など、教えていただけると嬉しいです ^^
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
少しでも、誰かの参考になれば嬉しいです。
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