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生きる Delete C #4

 寄付先の選考そのものが恣意的になりかねないリスクもある一方で、のんきに議論ばかりしていても硬直化したシステムから脱することはできない、とも言えそうです。難しい問題です。
  Delete C は前者を選んだ、そしてそれはまだ誰もやっていない思い切ったことだということだけは確かです。
 いずれにしてもこの破格のシステムは、一刻も早くがんの有効な治療法を確立してほしいという中島ナオさんの心からの願いを形にしたものだろうと思うのです。

 中島ナオさんは今年2021年4月20日、38才という若さで亡くなりました。生き抜くことをデザインし続けたデザイナー、中島ナオさんは、2019年の七夕の日に、短冊にこう書いていたそうです。

『1つでも多くの希望をつくり届けられますように』

つづく

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