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青春の後ろ姿#122 〜20代は、清志郎と、バイクと、文学以外に何もありませんでした〜デボラの世界

 ハナ・グリーン『デボラの世界』です。何かの機会に精神分裂症を患った少女の内面が描かれている貴重な本と知って、読んだ一冊です。「イア」という世界が心の中にできあがって、次第にとらわれていく様子が描かれていたんですけど、全体にわたってぼんやりした描写で、それがかえってリアルで、誰にでもこういう要素があるんだど思いました。でもよくわからなかったので次に読んだのがセシュエー『分裂病少女の手記』です。これは患者本人の手記の部分とその分析の二部からなっている本です。この二冊を読んで、特別な病気ではないと思いました。

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