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一級建築士×FPが教える「お風呂・キッチン…水回りの選び方

まずは、どうでもいい私の話を…

こう見えて 結構 出張が多かったりします。
先週は1泊2日で山口→滋賀→千葉という弾丸出張でした。

じゃあ、移動が好きなのか…というと、そうでもなく、
キホン…事務所と家にいるのが好きです。

よって「出張」には行きますが
(…というか、行かざるをえませんが…)
「旅行」は滅多に行きません。

「自分へのご褒美」
「思い出作り」
「非日常の体験」
…そのための旅行ですが
なぜか私は
旅行先の地名も、場所も、体験も…
すぐに忘れてしまいます。

むしろ
家で本を読んで、
近所のサウナで汗を流して、
ちょっと いいレストランに食事に行く…

こちらの方が 旅行よりも「自分へのご褒美」になります。

そう…私にとって「旅行」は 「自分へのご褒美」をするためには、コスパが悪いのです…。

住宅のお風呂やトイレ…
ホテルと見紛うほどの商品がショールームには溢れています。
でも、それなりにお値段はするわけで、そこは「予算次第」…ということになります。

先日 設計させていただいたクライアント…

ご主人は某メーカーのお風呂(入浴中にお気に入りのBGMを聞きながら 肩から打たせ湯でリラックスできる)を熱望されていました。
…でも、結局 予算が合わず(…というか、家族の同意が得られず…)諦めました。

諦める際に放った一言…
「このお風呂がウチにあれば、旅行先の楽しみが なくなっちゃうから…」

…自分に言い聞かせてる感はありましたが、結構 核心をついています。

お風呂、トイレ、キッチン、洗面化粧台…
各メーカーからの高級ホテルのような「非日常」を演出する設備が溢れています。

そして、それなりのコストをかけて自分の家に設置すれば「非日常」が「日常」になります。

でも、ホテルのような家で過ごせば、
旅先で「非日常」を体験するためのハードルは上がるワケで、
結局 ホテルをグレードアップせざるをえない…コストがかかるワケです。

ホテルのようサニタリー、
スタバのようなリビング、
グランピングができるウッドデッキ…

コストさえかければ、どんな「非日常」も「日常」にすることができます。

でも、かけられるコストには限りがあります。

その限られたコストで
どの「非日常」を「日常」に取り込むのか…。

そして、「非日常」を「非日常」の楽しみに とっておくのか・・。

お風呂、キッチン、洗面台…選ぶときに
なにを「日常」にすれば、自分は幸せか?
なにを「日常」にすれば、コスパがいいのか?

…検討するうえで、大事な視点です。

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