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一級建築士×FPが教える【家づくりの不合理】

本日の夕飯「カツサンド」

出来合いのカツを買ってきて…ではなく、
ちゃんと
豚肉を買ってきて
下処理をして
衣をつけて
揚げて
パンに挟んで切る…
しかも揚げ物ゆえ、大量の洗い物が発生します…
ぶっちゃけ、コンビニで買ってきた方が安いです。

そう、合理的に考えれば「ムダ」な行為です。

…で、なぜ こんなムダなことをしているのか…
理由は
「過程が楽しいから」
…です。

下処理も、揚げてパンに挟むのも、
🍷飲みながら食べるのも、
そして、洗い物も…すべて やっていることが
「楽しい」のです。

こういうのを「行動経済学」って言います。
一見 「不合理」なことも、
その人の感情が入ることで「合理的」になることです。

家づくりでも、行動経済学…
一般的には「不合理」でも、
建てる人にとっては「合理的」なことって結構あります。

限られた予算…スペースを有効活用するため
「廊下はできるだけ短く」ってあります。

でも、昨年 設計させてもらった家のご主人は、
「狭くて長い廊下を歩いた後の開放感のあるリビング」
…に、たまらなくワクワクするんだそうです。
そんなわけで、玄関からの長くて狭い廊下を、
リビングを狭くして設計しました。

水回りは集約する…
家づくりのセオリーですが、
「キッチンは生活感を漂わせたくない」
料理家の奥さんの家を設計したときは
キッチンを洗濯室やお風呂から遠い位置にしました。

どちらも不合理…「常識」ではないワケです。

家づくりの常識…
資産形成の常識…
家計の常識…

でも、常識って一般論のことです。
守っていれば「不幸せ」になる確率は減らせますが
「幸せ」になる確率も減らします。

「自分にとって、何をしているときが幸せか」
…そんなことに目を向けて
家づくりをすることって大事だと思ってます。

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