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自分向けメモ:米大統領選でトランプがもくろむ作戦。12月8日がポイントか

ちょっとよくわからないところが多いけど、トランプが敗北宣言を出さないのは、単純に「そういうのって慣習でしょ?」ということに従っているだけで、まだトランプが大統領になる法的な手続きが今後のスケジュールで残されているわけです。

いつものパターンは、全米で一斉に行う一般投票で州ごとの選挙人をどっちの候補に入れてもらうかを決め、そのアンオフィシャルな集計結果を見て両候補が勝利宣言・敗北宣言をする、という流れです。(流れ①)

宣言を受けて、選挙結果の確定期限に一般投票結果がはじめて法的にコンファームされ、12月14日の50州全土の選挙人投票が行われる。この時点で誰に投票するかは預託されているので、たまに造反がいるけれど粛々と手続きが進む(流れ②

12月14日の選挙人投票では、どちらかの候補が過半数を獲得しないといけない。(流れ③

過半数を獲得していたら、1月5日に勝者が正式に(法的に)決定され、1月20日に新大統領就任式で決定(流れ④

ところが、トランプは、「一般投票で不正が行われている!特に郵便投票!!」、と強く主張し、接戦州(ペンシルベニア州、ウイスコンシン州、ジョージア州、ミシガン州)での票の数えなおしや、郵便投票無効を裁判所に訴え出て、開票作業を「確定させないように」している。

一般投票を無効にする

トランプサイドにとって、選挙戦術は実は3つある。

第1段階:開票作業の不正で再集計で逆転勝利
第2段階:一般投票を一部無効にして選挙人を奪還する
第3段階:選挙人数を確定させずに州議会投票による選考にもちこむ

第1段階の、訴訟による票数えなおしによる逆転勝利は遠のいた。11月22日現在は第2段階にある、と見る。相関図を以下にまとめた。

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ポイントは12月8日の選挙結果確定期限。

これが決まらないと、選挙人制定法にもとづき一般投票が無効になり(?←そういうこと、のはず)州議会による選挙人選定となる。

50州の上下両院の勢力図は。。。調べると大変なので、激戦州4州の11月3日現在の情勢は以下になる。

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青は民主党、赤は共和党。州の名前の色は、一般投票における選挙人結果。4州ともバイデン候補になっている。が、州議会は4州とも共和党(赤)優勢。ちなみに知事はジョージア州が共和党以外はすべて民主党。トランプ陣営にとって単純に州議会でひっくりかえせるのはジョージア州(選挙人16人)が確実、ということになる。

州ごとのルール設定がどのようなものかは、調べていないからわからない。

ただ、単純に数の力学で、かつ、知事の介入がない場合、4州分は確実に共和党票(=トランプ陣営)にひっくり返される、というのは目に見えている。バイデン候補がしきりに「敗北宣言しろ!」と言っているのは、これを承知しているが上の焦りからではないか?

一方で各州の共和党議員たちは、一般投票の結果を尊重する、という報道も多数出ているが、アメリカのマスコミは基本的にバイデン寄りなのでフェイクニュースである可能性がある。階級社会のアメリカ。一般的には党利党略に従うもの、と思われる。が、州議会による決定のプロセスの不明さとあいまって、12月8日に何が起こるかわからない。

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