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文体の舵をとれ

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【文章練習】文体の舵をとれの練習問題をやってみた#05

【文章練習】文体の舵をとれの練習問題をやってみた#05

 しばらく何もやってなかったわけではない。一応小説を書いていた。だって秋の文フリで短編アンソロと短歌アンソロ出すから! まだ途中なのでたいして宣伝できることもあまりないのだけれど、上記二冊以外には、サークルの相方が他にも何かZINEとか持ってくるかも。

 アンソロ用の短編を書き終えた反動で、先ほど勢いで夏の残骸みたいなショートショートを書いたよ。詩にしようとして書いたけど、詩はおそらく私には向い

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文体の舵をとれ 練習問題その1

 僕は詩を書いている。たまにだけど。良いものを書けばちやほやされるし、小説みたいな長編よりインスタントにその欲を満たせるからだ。それ以外の理由はなんもない。褒められたくなったら、他にやることがなくなったら、詩を書いている。
 ちやほやされることが3度の飯より大好きな僕は、他人の書いた文章を読むことに関してはそこまで好きではない。単純に面倒臭いのだ。とくに詩ってやつは短い文章の中にドン引きするほどの

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文体の舵をとれ 第一章 自分の文のひびき その2

 文体ってのはきみが必死で考えた設定やらストーリーやらを、決まったルールに則って読み手へと届けてくれる宅配便業者のお兄さんたちなんかじゃあ、ない。
 ないのだ。わかるか? 文体こそがきみそのものなんだ。
 僕のような過激派からすると文学ってのは「なにが書かれているか」なんてどうでもよくって。肝心なところは「どう書かれているか」なのだ。
 語り口の面白い配信者ならクソゲーでも面白いし、逆につまんねー

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文体の舵をとれ 第一章 自分の文のひびき その3

 問2だ。noteオキマリのなんかよくわからんおしゃんなテンプレ構文に倣って、毎回毎回ウィットに富んだ前置きを書くとか思ったら大間違いだ。うおお早速やってくぞ。

 リズムや流れでリアリティを演出して体現。ってなんかさらっと言われとるけど、おいおい。それって結構レベル高くないか? ヘイヘイ今すぐナウここでやれ! すぐにやれ! 明確にやれ! って言われたとき、具体的にどこをどう意識して書くのか。そこ

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文体の舵をとれ 第ニ章 句読点と文法 その1

 僕は過激派レトリックエクストリームバトラーなので句読点もこれまでに散々いじくり回してきたわけだが……それでもセミコロンなんて使ったことがないし、これから先も使わないと思っている。
 これは持論だけど、大衆の共通言語として普及してない記号、そして言葉に関しては、あえて使うメリットがほとんどない。そういった日常的に使われない言葉をわざわざ使う理由と言ったら、主に雰囲気付けだと思っているし、特に聞き覚

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文体の舵をとれ 第三章 文の長さと複雑な構文 その1

 お勉強のお時間だオラァ!!
言葉頭を「お」で繋げたが多分これは頭韻ではない。いやどうだろう。でもリズムが生まれていないので僕的には違う。形式だけなぞっても効果が生まれてなきゃ意味がないってこった。そういうものを書いてしまうと独りよがりと呼ばれる。
 「作品」とはやはり他者の目に晒し、その他者の目で汲み取ってもらうものなので、我々はいついかなるときも客観視を怠ってはならない。見られている、というこ

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【文章練習】文体の舵をとれの練習問題をやってみた#04

【文章練習】文体の舵をとれの練習問題をやってみた#04

 歌舞伎町文学賞、エブリスタのポプラキミノベル小説大賞、カクヨム短歌コンテスト、気になるものめっちゃある。うわあ、出してえ! って思ったものの、正直何も進んでいないまま締め切りだけが近づいてくる。もういいかい? まーだまだまだまだだーよ。勢いで書いてしまいたいところだけれど、私は基礎等を何も知らないまま突っ走った長編一作しか持っていない。これから書いていくものは、一作ごとにちゃんとレベルアップした

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【文章練習】文体の舵をとれの練習問題をやってみた#03

【文章練習】文体の舵をとれの練習問題をやってみた#03

  最近木下龍也先生にハマって、私自身も短歌を二週間で六〇首ほど作った。自分の中ではエモいと思っているけれど、基本私は怨霊系ポエマー気質エロ小説書きなので、他の人が詠んだらエモくないかもしれない。そのうちここでも短歌のこと書きたいな。べ、別にこっちのお勉強サボってたわけじゃないんだからっ...…!

 そんなことは置いとて、本題。

「文体の舵をとれ」第二章 練習問題②をやってみようと思う。

 

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【文章練習】文体の舵をとれの練習問題をやってみた#02

【文章練習】文体の舵をとれの練習問題をやってみた#02

 「文体の舵をとれ」練習問題#01の続き。

前回の分はこちら。

 今回は、練習問題①の【問2】と、前回のおさらいをしていきます。前回の練習で、リズムを意識するようになったと思いたいところですが、一回じゃちょっと難しいですね。何回か繰り返し挑戦したいと思います。まあ、あと一人だと、書いてるものがこれでOKなのか、ダメダメなのかわからん!

っていうことで、今回は

第三者にも問1を書いてもらいま

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【文章練習】「文体の舵をとれ」の練習問題をやってみた

【文章練習】「文体の舵をとれ」の練習問題をやってみた

 私は小説を書き始めてまだ半年ほどの初心者です。勢いと衝動で、なんとか長編を一作完結しましたが、まだまだレベルアップが必要だなと痛感しています。

 そこで、文章の勉強になればと、人伝に聞いたル・グヴィンの「文体の舵をとれ」を読み始めました。文章の教科書と練習問題が一緒になってるような本で、練習問題は出来ればグループワーク推奨のようです。自分にしか見えない場所で書くと、謎のハイパーブラックメンヘラ

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