金澤流都

名前は「かねざわるつ」と読みます。ヘドロ人生を送る30代無職女。ライトノベル作家になり…

金澤流都

名前は「かねざわるつ」と読みます。ヘドロ人生を送る30代無職女。ライトノベル作家になりたい。ここには猫の話をUPします。日曜日はエッセイでなく創作です。カクヨム→ https://kakuyomu.jp/users/kanezya

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    聡太くんの日常とたまちゃんの思い出です。

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    フィクションの創作です。

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    ヘドロ飼い主が考えたことをつらつら書きます。

  • ヘドロ飼い主と猫

    ヘドロ人生を送る飼い主と、猫のお話です。

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きょうの聡太くん 2024/4/26

 聡太くんは食べ物のためならどんなに騒いでも許されると思っているらしい。今朝も、目玉焼きが食べたくて大騒ぎした。そして母氏に黄身だけ少し分けてもらい、おいしいおいしいと食べて、そのあとフライパンをなめにいった。  毎日、人間が夕飯を食べ終えるころには、すごい真顔で人間を見ていて、「はやくちゅーるをください」という雰囲気を発している。そこでうかつに「ちゅーる」などと言うと、「いまちゅーるっていいましたね!? くれるんですね!?」と大騒ぎを始める。戸棚までついてきてニャーニャー騒

    • きょうの聡太くん 2024/4/25

       今朝、朝ドラを見ていたらなにやら台所から\ドタ/と音がした。何事だ、と見にいくと、父氏の昼食用に用意したおにぎりを入れたタッパーを、聡太くんがテーブルから落としたところだった。  なにをしているんだ。とりあえず元の場所に戻したがまた\ドタ/と叩き落とすではないか。母氏が台所から茶の間にタッパーを持ってきて、すごく重たい金属の文鎮をタッパーの上に置いたところ、聡太くんはなんとかこじ開けてやろうとアタックを始めた。  おにぎりへのあくなき挑戦である。きみの食べたいものはシャケし

      • きょうの聡太くん 2024/4/24

         きのう聡太くんはだいぶお腹を壊していた。おととい慣れないおやつを食べたせいだろうか……とおやつのパッケージを確認したら成分表のトップバッターにでかでかと「小麦粉」と書かれていた。そりゃお腹を壊すわけである。むしろなぜ気づかなかったのか。トップバッターすぎて気づかなかったんじゃないかなあ、と思っている。  とりあえずのところきのうはおやつとして、以前より長くレンチンして水分の飛んだササミを食べていただいた。  可哀想なことをしたなあ、と思う。きっとお腹が痛かったのだろう。人間

        • きょうの聡太くん 2024/4/23

           きのうの午後から、動物病院に行ってきた。時間を調べたら午後からのほうが空いているとグーグルが教えてくれたからだ。  まずなにが原因のお腹壊しだったのかというと、どうやら単純に食あたりであったらしい。  生煮えの鶏肉が原因になる「ウェルシュ菌」というのが検出されたらしいのだ。これは人間にもうつるから気をつけてください、と言われた。  鶏肉といわれると毎晩ふたかけらササミを食べさせているわけで、茹でて冷凍してレンチンしてもばい菌が出るというのだから茹で加減やレンチンの強さが足り

        きょうの聡太くん 2024/4/26

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        記事

          きょうの聡太くん 2024/4/22

           先週行ってきた動物病院に、検査の結果が出たかどうか電話をかけてみた。結果は出ていたようで、午後から聞きにいくことになった。  怖い、とても怖い。まあ本人、本猫? が元気なところを見れば難病ということはないような気もするし、案外「特に変わった菌は出なかったのでただお腹が弱いだけかもしれません」となるかもしれない。あるいはなにか菌やウイルスが検出されてもお薬で治るものかもしれない。  だが猫は「ここが痛い」とか「具合が悪い」とか、そういうことを口に出すことができない。  去年の

          きょうの聡太くん 2024/4/22

          ヘドロの創作 2024/4/21

           勇者キジ太郎はキジシロの猫であった。きんっきんに尖った爪と、美しく並んだ鋭い歯、精悍な尖ったマズルを持った、男前の猫であった。  キジ太郎は貧しいマタタビ農家の息子であったが、マタタビ畑を襲う魔族とステゴロで戦ううちに、どんな魔族とも対等に渡り合える強いものとなった。  ある日キジ太郎は商人にマタタビを売るべく荷車を引いて王都に向かった。マタタビを売ったあと、なにやら城の前が盛り上がっていることに気づいて、野次馬根性でそれを見にいった。  剣だ。英雄の資質のあるものにしか

          ヘドロの創作 2024/4/21

          きょうの聡太くん 2024/4/20

           聡太くんは今朝もお腹ゆる太郎くんだったらしい。これでは次の月曜日の動物病院がほぼ確定だ。  いちばんに起きてきて片付けた母氏が言う感じでは下痢ではないのだろうが、月曜日から毎日下痢止めと整腸剤を飲んでいるのにお腹がゆるいというのは問題だと思う。  しかもいつもの獣医さんなら「割って飲ませて」と言われる薬を1回1錠で1日2回飲ませているのに、である。これはかなりの問題だ。  しかし本人はそんなのどこ吹く風で、人間の朝ごはんのゆで卵を欲しがっていた。母氏が黄身だけひとかけら与え

          きょうの聡太くん 2024/4/20

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/4/19

           どうも聡太くんの攻撃で喰らうダメージは、爪でスパリとやられるより歯でガリガリされるほうが痛い気がする。  そりゃ最初は爪でスパリとやられても痛い、腕の肉の柔らかいところをスパリとやられて、切り傷だけでなく内出血まで起こした。しかし、傷が乾いてきて痛いのはむしろ手首のあたりを噛まれた傷で、その傷は洋服の袖口が当たるたびに痛い。  爪でスパリとやられたところはそんなに痛くない。たぶん傷の深さで言えば爪でやられたほうが深い傷だと思われるのに、噛まれた傷のほうがなんだかずっと痛いの

          きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/4/19

          きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2024/4/18

           きのうテレビで「盲導犬サーブ号」の話をしていた。賢いサーブ号は凍った路面をスリップしてきた車から目の不自由な主人を守って一本脚を失い、その功績がきっかけで盲導犬のことが認知され盲導犬が電車やバスに乗り降りするのが自由になり、盲導犬が交通事故で怪我したときに保険金が降りるようになって、サーブ号の銅像まで建ったのだという。  案の定この手の動物によるお涙頂戴に大変弱いわたしはうるうるしてしまったのだが、犬というのは主人を身を挺して守ろうとする一方、猫のほうはたとえ飼い主であろう

          きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2024/4/18

          きょうの聡太くん 2024/4/17

           きのう、うっかり聡太くんの晩御飯を1時間早く与えてしまった。なんというか時間感覚が狂ってしまった感じだ。  聡太くんがお腹空いたと騒いだわけではなく、そのとき聡太くんはスヤスヤと寝ていて、「ご飯食べるか?」と聞いて「いまなんかいった?」みたいにしてこちらをちらっと見るだけだった。  だがわたしが時間を間違えているのだから当然聡太くんに「いちじかんはやいんですけど」と言う気はなく、ケージに入れればご飯だと思って「はやくよこせー!」といつも通り騒いだので当たり前にご飯を食べさせ

          きょうの聡太くん 2024/4/17

          きょうの聡太くん 2024/4/16

           きのう動物病院で出たお薬を見てみたら、いつもの動物病院では「半分に割って飲ませてー」と言われる薬とおなじものが1回1錠1日2回で出ていた。どうもきのう行ってきた動物病院の獣医さんは強い薬が好きなような気がする。  かかとのハゲのときだって最初いつもの動物病院に連れて行ったときより強そうな薬が出た。まあ一流のお医者さまなのだから判断を誤ることはないだろうし気にしないでお腹の薬を飲ませることにした。  聡太くんはなかなかのアホなので、なんと錠剤まるまる一錠でもカルカンパウチに混

          きょうの聡太くん 2024/4/16

          きょうの聡太くん 2024/4/15

           きょうは朝一番で聡太くんを動物病院に連れていった。きのうもお腹がゆるかったからだ。  とりあえず朝ドラを観たらすぐキャリーにしまって連れて行こう、ということになり、朝ドラを観る前にツイッターを開こうとソファに座ったところ、聡太くんがすっ飛んできて腕を激しくガリガリやられた。  きょうは夏日の予想だったので、セーターは大げさだなあとブラウスにスカートという格好だったのだが、冬のあいだセーターにどれだけ守られていたのか痛感した。  腕を爪と歯で同時にガリガリと攻撃され、セーター

          きょうの聡太くん 2024/4/15

          ヘドロの創作 2024/4/14

           大魔王を倒して王都に戻ってきた猫の英雄に、猫の王は言った。 「きみの手柄を我が息子に譲る気はないか」 「……え?」  猫の王はでっぷりしたマズルをフクフクと揺らして、猫の英雄に金色の瞳を向けた。 「きみはいま英雄だが、実家は貧しいマタタビ農家だと聞いた。両親やきょうだいと、裕福に暮らせることを保証する。だから、きみの手柄を我が息子に譲ってほしい」  猫の英雄の緑の目が、ぱちぱちと瞬きされる。キジシロの毛並みの英雄は、ヒゲを震わせて、小さく俯いた。  猫の英雄の家は

          ヘドロの創作 2024/4/14

          きょうの聡太くん 2024/4/13

           きのう聡太くんが激しくお腹を壊した。ちょっとゆるいとかではなく明らかな下痢だ。この間生米をシャクシャクしてしまったときほどひどくないが、今朝も下痢だったのでとても心配である。  もし明日もお腹を壊しているようなら、月曜日に頑張って動物病院に連れて行こうと思っている。  いつもの動物病院なら待たずにすっと診てもらえて、うんとお金のかかる検査もとくにせず、ぱっと基本的なお薬が出る。  しかしながらいつもの動物病院は何度も書いたが獣医さんが病気でおやすみしているので、しこたま待た

          きょうの聡太くん 2024/4/13

          きょうの聡太くん 2024/4/12

           きのう、わたしは珍しく夜に風呂に入ることにした。夜に風呂に入ると具合を悪くすることがあるので、ふだんは昼間のうちに入るのだが、どうしても時間の都合がつかなかったし、もうそう簡単に具合を悪くすることもなかろうと思ったのである。  風呂を上がって服を着て、髪をバスタオルで拭きつつボイラーの温度を下げようと脱衣所のドアを開けると、聡太くんは真面目な顔で廊下に座り込んでいた。どうやら人間がいつもと違う時間に風呂に入っているので気になったらしい。  なにやらかちゃかちゃやっていたので

          きょうの聡太くん 2024/4/12

          きょうの聡太くん 2024/4/11

           どこのお宅でもそうだと思うのだが、年に一回くらい、4月ごろに近くの交番のお巡りさんがやってきて、家族構成とか職業とかを訊かれて、最近流行りの詐欺の手口なんぞを言っていく、というのがあって、きのうまさしくそれが来た。  玄関チャイムを鳴らされて、でも聡太くんはそれまでスヤンコと寝ていたので「なんだ?」という顔をしただけで、わたしが玄関に出ていくとお巡りさんがいた。  お巡りさんはおそらく玄関の「猫が逃げますので風除室の戸を閉めてください」の貼り紙を確認したのであろう、「開けて

          きょうの聡太くん 2024/4/11