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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2024/7/19

 おととい聡太くんに与えてみたところ大変好評だった凍らせたペットボトルであるが、きのうも出したら喜ぶかな、と出してみたものの「ふーん」とスルーされてしまった。どうやら飽きたらしい。
 猫は飽きっぽい生き物であるが、そんなに簡単に飽きないでほしい。せめて結露が冷たくておいしいことを理解してほしかった。
 きょうも出してみるつもりではある。でもきっと大して興味もなくほったらかしにするのだろう。「ぼくこれきょうみない」である。
 当然のことであるが、猫は好きなものは喜ぶし嫌いなものは嫌がる。しかしそれらとは別に「きょうみない」というジャンルもあって、そういうものには大して反応しないだけで終わる。思えば国産のパウチやいただきもののちゅーるのジェネリックも「きょうみない」だった。マズくて嫌いとかそういうわけでなく、匂いが薄いからか「ぼく、これにきょうみないの」という顔をするだけなのだ。
 そういうところがなんとも人くさい。人間も好きなもの嫌いなもの、のほかに「興味のないもの」があるのは当然である。犬もそうなのだろうか。

 最近聡太くんは自分から暑い物置に行ったかと思うと、温まると出てきてフローリングの床に落ちている、そしてまた物置にいく、を繰り返す。
 きっとサウナーのひとが水風呂に入る感覚なのであろう。ととのっちゃうのだ。
 猫は基本的に気持ちのいいところをよく知っている。たまちゃんも夏になるとよく落ちていた。しかしたまちゃんは小さかったが聡太くんは標準的な体格なので落ちていると大変邪魔である。
 しかしどうやらエアコンをつけると寒いらしく、たまちゃんもエアコンを嫌がったし聡太くんも好きではないらしい。その辺は秋田県北部なのである。東京なんかではエアコンなしではとてもとても人間も猫も生きていけないと聞いた。
 でももう、「窓を網戸にして人間があちーあちー言ってるのが猫の適温」という時代ではないのだろうな、と思う。たぶん梅雨明けしたらビカビカの太陽マークが天気予報に並ぶようになるのだ。
 いま父氏が高校野球の県大会を見ていて、すごい雨のなか高校球児が頑張っている。大変だなあ、と思う。

落ちている。


 そういえばきのう、完全なる不意打ちで電撃大賞の一次選考通過作が発表された。キミラノのサイトで発表されて「この手があったか」と思ったが落選していた。
 落選して悲しかったので一人黙々と皿洗いをしていたのだが、聡太くんはその様子を台所のテーブルからじーっと見ていた。好きな歌を口ずさみながら食器を洗ったら多少スッキリした。きょうは父氏が飲み会だそうなので、なにかおいしいものを二人で食べよう、と母氏と話している。
 聡太くんはなにを思って、調子っぱずれで歌いながら皿洗いする人間を見ていたのだろうか。こういうとき犬なら「……げんき、だせよ」と肩を叩いてきたりするのだろうが、猫はそういう配慮ができない。「あの、うるさいんですけど。それからおやつはまだですか」とか思っていたに違いない。
 猫の、そういう「家にいる野生」みたいなところが好きなんである。気をつかわない関係というのは楽だ。

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