きょうの聡太くん　2024/7/11

　きのうの弊ｎｏｔｅの記事で、アリンコが家の中に出るのでアリの巣コロリを買ってこなければ、と書いたと思う。
　夕飯の買い出しのついでにスーパーの殺虫剤コーナーでアリの巣コロリを買ってきて、さっそく仕掛けた。聡太くんがドツキ回して中身をこぼさないように底に輪っかにしたガムテープを貼った。その点はワクワクさん世代なのである。念のためにリュックサックで隠れるところに置いた。もう一個は人間のトイレの前にしかけた。
　それで、聡太くんがとりあえず興味なしであるのに安心して歯を磨いていると、なにやら聡太くんがとっとこ走っていく。いやな予感がしてよく見ると、聡太くんはアリの巣コロリのフタを持ち運んでいた。
　わたしはおもわず「だめ！！！！」と、言ってもどうしようもないことを叫び、口からフタを奪いとって聡太くんをケージに入れた。掃除機をかけてクイックルをかけて雑巾をかければいいのだが、気が動転していて思わず母氏に助けを求めてしまった。
　母氏に助けを求めたのですぐ片付いたが、助けを求めてしまう生活力の低さが恥ずかしい。聡太くんは掃除機やクイックルワイパーを見てしっぽをブワァと膨らませていた。お前が悪いんじゃ。

　とにかく昨日の晩は心配しながら寝た。気が動転していたので落ち着くべく１１時ちょっと前までスマホでＸのドール垢を過去にさかのぼって精神の安定を図った。
　こういうのを秋田弁で「どでんした」と言う。あいーどでんしたじゃ。
　聡太くんがひたすらひたすら心配だった。口の周りも拭いたのだがもう飲み込んでいたらどうしよう、とずっと心配しながら寝た。寝る前に３回くらい様子を見に行ったが大人しくねんねしていた。
　具合が悪かったらどうしよう。心配で心配で怯えていた。明日は獣医さんかもしれない、きっと血液検査したり下剤を飲ませたり点滴したりするのだ……と思って震えて寝た。
　しかし今朝起きてくると聡太くんはひどいイタズラをしたことなど全く忘れて元気そのものであった。なんだお前〜！！！！

　まあ元気でよかったし、なによりよかったのはイタズラしたところを目撃できたところだ。
　もしわたしが寝た隙にやらかしていたら、アリの巣コロリの中身を「あまーい」とペロペロしていたかもしれない。そうなったら大変なことになっていた。まあ猫はあまり甘味を感じないそうだが。
　どうやらもう我が家の屋内にアリの巣コロリは置けないようだ。この「きかね男ワラシ」め。
　もうアリンコに関してはハエトリグモ軍曹にお願いするほかあるまい。

「はんせい？　なにそれ、たべれる？」

　自分の愚かさ不甲斐なさ生活力のなさに激怒して、きのうの夜中ついカッとなって気になっていたラノベを値段も見ずにイーホンでポチってしまった。本当は電撃大賞の一次通過のご褒美か一次落選の残念賞に買うつもりだったのだが（どのみち買うんかい）。
　あとでイーホンからのメールを確認したらなんと文庫本なのに１０００円もする。どれだけの鈍器なのか楽しみだが、それで愚かさ不甲斐なさ生活力のなさがどうにかなるわけではないのであった。
　とにかく聡太くんが無事ならそれでいいのだ。健康であれ、幸せであれ。君が幸せならわたしも幸せだよ。