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『連載 椅子のない部屋』vol.3 帰りたくなる家

ひょんなことから彼氏でもなんでもない人と一緒に住むことになった。
1週間くらいの期間限定。今日決まったことなのに、何故こうなったかは思い出せない。

今日は朝からワタナベくんと映画に出かけて、
私のオススメのサラダランチのお店でご飯を食べた。
彼は美味しいといい、黙々と食べてくれた。

そこからワタナベくんオススメのパティスリーにケーキを買いに行くために歩く。

お互い好みがハッキリしているからこそ、出来たお出かけだったのかもしれないと、ふと思う。

そこでお互い3日過ごすか中で、考えたことを言いあった。
私たちはそれぞれ違う仕事をしていて、一生懸命楽しんでいる。

そんな中で共通したのは
・早く帰りたい
・家に帰って一緒にゆっくり話す時間を設けたくなる
ということ。

仕事に精を出している私たちにとって、残業せずに早めに家に帰ることは稀。
お互いが示し合わせてもないのに、コミュニケーションの時間を作りたいというのは意外だった。

日頃、ダラダラと仕事をしている訳では無いが、
「これは家に帰ってやろう」と考えてしまっていた私。
今は、「今のうちならアレができるな」と、如何に早く全てを終わらせられるか考えている。
(…それは社会人の基礎的な話なんだけれど(笑)私は家で原稿書けばいいや精神でいた。)

パートナーのいる人の気持ちが分かったような気がする。

結婚しても何をしても、お互いを分かり合う時間は大切だ。
時間や機会を創り出すことが大切。

この3日で私たちは少しずつ、新しい発見をしている。

かなも。

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