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【妖珈琲物語・外伝】「モノマチ2024~タンナーのマチ~」


【妖珈琲物語・外伝】

おは妖ございます。妖店長です。
「自家成分焙煎 妖珈琲店」店長の文具沼物語を連載していきます。
宜しくお願い致します。


モノマチ2024


文具イベント出展側の方でお世話になっている友人
STONEさんから「モノマチ2024」に誘われ、人生で初めて参戦して参りました( *´艸`)




モノマチとは?

会期:2024年05月24日・25日・26日
場所:東京都台東区南部エリア
東上野、元浅草、寿、蔵前、柳橋浅草橋、台東、小島三筋、鳥越

モノマチより引用

「モノマチ」は、古くから製造/卸の集積地としての歴史をもつ
東京都台東区南部エリア(御徒町~蔵前~ 浅草橋にかけての2km四方の地域)
を歩きながら、
「町」と「モノづくり」の魅力に触れていただくイベントです。

共通しているのは、バッグやアクセサリー、財布などの革小物、
文具や玩具、紙製品といった服飾雑貨や身の回り品、日用品のモノづくり企業が集結していることです。

モノづくりの黒子として機能している町、といってもいいでしょう。

モノマチ

「モノづくり」の町を巡って貴重な体験をしよう!というイベントです(≧◇≦)


国内皮革の三大産地・台東区

そして、今回私が目を付けたジャンルは…「革」!!

国内皮革の三大産地ともいえる
「姫路・たつの」「東京」「和歌山」についてご紹介します。

墨田区・台東区をはじめとした東京下町には、
タンナーだけでなく、靴をはじめとした卸問屋街も集積しており、
鞣しから製品製造、流通までを担う東日本を代表する皮革産地として現在でも業界を牽引している。

TANNER'S COUNCIL OF JAPAN

「国内皮革の三大産地」にモノマチの台東区があるのです!!

当店で使用している革の説明書


2023年11月ごろより、コーヒーにも含まれるタンニンで鞣された革に興味を持ちレザークラフトを始めた妖店長ですが
本やYouTubeを見ながら、またご厚意でプロの職人さんからDMで少し教えて頂きながら革小物を製作しておりました。

語弊があれば申し訳ないのですが…
①型紙に合わせて革を切る
②糊付けする
③穴をあけて縫う
超超大雑把に言うとこの工程で革小物は完成します。

この工程が曖昧なまま満足したくな~い( ゚Д゚)

「革小物の質を上げつつ、工程スピードを上げたい」
革のプロに目の前で技術的なことを教わろう!と思った私は朝から浅草橋へ向かったのでした。



モノマチの旅

①Stitch leaf

浅草橋駅を降りてすぐ。
Stitch leaf様に到着。STONEさんと待ち合わせです(≧◇≦)

こちらは、文具沼の方に特に人気のルーズリーフの専門店
以前からずっと行きたいな~と思っておりました。
5月から新しい職場に転職し研修が多いためルーズリーフを活用しようとしておりました。

フォロワーのナオさんからの情報提供も^^


モノマチ2024

お目当ては『レザー表紙のバインダーボード(A5)』他
タンニン鞣しの牛革バインダーは普段はお取り扱いがないため激レア!!

特に整列開始時間の制限がなかったため、8:30前に到着。
先頭から2番目で待機。10:00にOPENして無事にGETできました(≧◇≦)

『レザー表紙のバインダーボード(A5)』:¥6600
 
➡ウインズファクトリー様&リベルタストーキョー様とコラボ品
『レガーロ・パピロ柄インデックス』:¥880
 
➡レガーロ・パピロ様とコラボ品
『フジステッチビニールBAG』:¥3630
 
➡フジ製作所様とコラボ品
+αで、通常品のリフィル等
=合計¥12925

最高ですな!!
ビニールBAGはトラベラーズノート入れにするのだ^^



②Wins Factory

『レザー表紙のバインダーボード(A5)』につける真鍮チャームを頂きに、Wins Factory様へ。

こ、これは…!

左右共にタンニン鞣しのイタリアンレザー

『MARGOT / マルゴー』
※マルゴー(旧:ヴィヴィド)
製 造:イタリアトスカーナ州、ポンテ・ア・エゴラ地区
 Virgilio Conceria Artigiana (ヴィルジリオ・コンチェリア・アルティジャーナ)
➔当店が使っている「GHOST」と同じトスカーナ州生産の革です♡

良いターコイズの革~!
A4サイズ+ハギレを購入致しました。

店内で購入した革に限り、その場で無料で革漉きをして頂き好きな厚さに調整できます。


③LIBERTAS TOKYO Factory & Shop

『レザー表紙のバインダーボード(A5)』につける真鍮チャームに刻印をしに、
LIBERTAS TOKYO Factory & Shop様へ。


さあハンマーを短く持って刻印を垂直にぶっ叩け~~!!

Nikon蓋の左にあるのが真鍮チャーム

上手くいったぜ~(≧◇≦)


④DOWN TOWN GEAR

続いて、レザークラフトをプロに教わろう(≧◇≦)
STONEさん希望で『通帳ケース』製作を選択!
➔¥2500
DOWN TOWN GEAR様で革を選びます。

GHOSTレザーがオマージュする元になった「ブライドルレザー」を選択。
革の上に型を置いて、型抜き機で型抜き体験!

通帳ケースの「型」です


型抜き機の説明
STONEさんが操作!

無事に型が抜けました(≧◇≦)


⑤浅原皮漉所

上記の革を持って、浅原皮漉所様へ。

こちらはお客様が持参した、「革で折り紙をして作ったゴジラ」
0.2mm程の薄さまで革を漉いて作っております。
すごーーー!!!!!

革漉き体験
コバ漉き見学

ここまで来たら、ボンドで糊付けして引っかけ穴を開けて完成だ!
(簡易的にやって終わりかな?)
…と思っていたのもつかの間

分かりやすいかつ、超超丁寧な先生のご説明(こちらは直接体験下さい^^)で時間をかけ精巧な作品が完成!!

捻引き体験
革の通帳ケース(ボンド接着のみ)

半分程私も体験させて頂き、完成致しました!!

接着前のやすり掛けの仕方、ボンドの塗り方、乾かし方、接着の手順、面で押さえる根拠などなど…

かなーーーーり細かい手技を超絶丁寧に優しく教えて下さいました( *´艸`)
(ご厚意に甘えて、他の技術的な質問も沢山しました)


ただ、最低限革完成品の安全性と自分の許容手技を取った上で…
価格と納期(私でいうとイベント日)等踏まえてどこまで作りこむかはプロでも適宜調整とのこと。

嫌々続けるともちろん続きません。
好きで楽しく続けるためには、長~~く継続して製作できるように無理をしない計画性をもつこと。

先生「イベント前に徹夜は続きませんよ~」
STONEさん「そうよ~無理しちゃだめよ~」
妖店長「無理なくやります(;´・ω・)」

私の場合は、オーダーメイドをするということはしないです。
「これがあったら便利だな」と思ったものを製作して、共感されたお客様がお迎えして頂くスタイルです。
納期がイベント開催日1点に集中しているため計画も練りやすい。
勉強が必要だなと思いました。


⑥フジ製作所

「日本茶色普及協会(小野忠)」

そしてお待ちかね。
いつもの文具イベント出展仲間のご紹介です~!!

小野さん

「日本茶色普及協会」理事長 小野忠先生( *´艸`)
妖珈琲店の珈琲は「日本茶色普及協会」茶色認定済です妖~♡


⑦台東デザイナーズビレッジ

「&B(本田あきら)」

本田あきら(&B)

桐生・湘南育ち、万年筆LOVERの文具クラフター。
革職人と手製本家の師匠から学びつつ革文具やノートを制作しています。
みちくさ市ブングテンを原点に、
無印良品や東急ハンズ、こどもDIY部などで
小学生からできる革の手縫いワークショップを開催。

目黒区の「Makers’Base」で革×FABのものづくり、
文京区のシェア工房でのオーダー制作、
板橋区の棚貸本屋「BookBASEときわ台」企画運営を経て、
2023年春に練馬「vita passo楓の樹」にアトリエショップを開店しました!外部出展はもちろん、お店でのワークショップやオーダーもどうぞお待ちしております。

&B

引用通り、プロの革職人さんです!
委託販売のため、あきら先生不在でしたがパシャリ☆
是非皆様、アトリエにGO!!!!!

とっても楽しい一日を過ごすことができました。
モノマチの皆様、STONEさんありがとうございました( *´艸`)

一日で回れないのが分かったので来年は有休をとりますwww


次回出展「手帳夏祭り2024」

次回出展予定のイベントは…
日本手帖の会 様主催「手帳夏祭り2024」!!

「日本茶色普及協会」:小野忠先生
「&B(アンドビー)」:本田あきら先生
「のりたま_☆」:STONEさんアシスタント参戦
そして、
「妖珈琲店」が出展致します!!

モノマチに負けない熱意でお待ちしております!!

日時:2024年07月07日(日)  10:00~18:00
会場:すみだ産業会館 ホールB (錦糸町駅)

妖珈琲店にとって「手帳夏祭り」は大切なイベントでして。
というのも、出展を始めて1年記念になるのです(≧◇≦)

実現できるかは未定ですが、とある企画も調整予定です。
お楽しみに^^


「VARIED」ジビエレザー

今後、「GHOSTレザー(牛)」以外に
スポットレザーとして鹿・猪革も仕入れ&革小物製作を予定しております。

前回のイベント「文具マーケット第5回」にて。

常連のお客様(バクスレイさん)がご来店し、珈琲を複数お迎え。
お客様の家で眠っていたコーヒーメーカーと当店の珈琲
ジビエレザー販売店の「VARIED」様へ贈られました。



ジビエレザーとは?

ジビエレザーとは
鹿や猪、熊などの野生の動物の皮レザーとして活用しているもののことをいう。

革製品として使うための狩猟によるものではなく、
害獣として駆除されるものや、害獣対策で食肉用として利用される野生動物の皮が活用されていることが特徴だ。

本来ジビエとは、フランス語で”狩猟で野生の生物の食肉”を意味する。

現在は、飲食店で鳥獣害対策として捕獲された鹿や猪の食肉がジビエ料理として親しまれるようになったが、
皮については処分の過程で課題があり、廃棄処分されることが多いのが現状だ。

ジビエレザーには、加工用に家畜化された牛や豚とは異なり、
それぞれ独特の質感の違いなどがある。
狩猟により大きさや傷が異なる個体の皮を利用するため、ジビエ料理と同じく希少で高級なレザーだといえる。

獣害のなかでもっとも捕獲量の多い鹿の皮革は、しっとりとした肌触りが特徴で、高級手袋の素材として使われる。
は、毛穴が開いているため通気性がよく、摩擦や耐久性に優れている
丈夫でひっかき傷にも強いと言われている。

鹿や猪の皮革は、牛や豚よりも柔軟性があり
頻繁にメンテナンスを行なうことなくしなやかさや、色鮮やかさをを保ち続けることができる。

TRUSTRIDGE

当店の珈琲を気に入って下さった店主様はなんと、私と同じ1996年生まれ!
お話が弾み、直接DMでVARIED様に、鹿革・猪革について伺いました。

以下要約

~鹿革・猪革ができるまで~

各猟師が罠捕獲及び鉄砲などによる捕獲
※食肉用、ペットの餌用になる動物を捕獲(有害駆除)


ジビエ処理場(食肉・ペット肉)場所で解体

③この際に出る皮を
「兵庫県、姫路市&たつの市」のタンナー様で鞣す

VARIEDさん
「私は、元々②ジビエ処理場で3年ほどの勤務経験があります。
 自分で捕獲した鹿と猪(年間で200頭)を自分で加工しています。
 または全国のジビエ加工場から購入した皮を購入しています。
 ※自分で狩猟をした猪と鹿が3%。他の97%は他所から買っています。

 全国で捕獲した140万頭/年のうち、0.001%-0.003%が皮になります。
 3000頭(枚)程しか年間で作れない。希少な皮(革)です。」

…つまり、
VARIEDさんが狩猟で得た鹿・猪を自身で処理して皮に変え
、-25℃で冷凍保存。
1~2か月の間に、姫路&たつの市のタンナーに持参
2~3か月間鞣して革になる。
上記を引き取って販売をしている
ということです。


「国内皮革の三大産地」姫路&たつの!!
鹿ジビエレザー・雄
鹿ジビエレザー・雌

1996年コラボの実現なるか!!
次回イベントを楽しみにお待ちくださいませ( *´艸`)


martさんは、
2024年07月06日、07日両日こちらではなく
「したためる展」の方に出展されますのでご注意を!!

妖珈琲や新作革小物のご予約頂いているので、6日に白くま副店長と退院後リハビリも兼ねて配達に伺う予定です(笑)

2024年07月07日
午前は「したためる展」
午後は「手帳夏祭り」に遊びに来てくださいね~!!

皆様のご来店を心よりお待ちしております。
また、沢山お話を伺わせて下さいね!!


今日はここまで!
お読み頂き、ありがとうございました。

2024年05月27日
「自家成分焙煎 妖珈琲店」店長:外堀 妖

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