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「良い仕事は深いスクワットから」という話

お待たせしました。お待たせしすぎたのかもしれません。職業筋肉としての20年の集大成として初の書籍を出版します。書籍はこれまで散々私のSNS等々で告知しているスクワット特化型のジムPANDA GYMに関連する書籍で、友人の千葉さんとの共著です。

帯はLayerXの松本さんにお願いしました。以前松本さんが「握力が強い人はいいコードが書ける」というようなことをTwitterで言っているのを見て、(コードが何かは知らないですが)いいこと言うなとずっと思っていました。帯については千葉さん経由でお願いして私は直接お礼が言えていませんでしたが、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。

そもそも、リアルのジムをなぜいまやるのか

2020年はコロナウィルスの影響もあり、生活様式がガラッと変わりました。これはトレーニングにおいても同様です。これまでどんなときでも閉めることのなかったゴールドジムですら営業を自粛しました。これまで、たとえ電気が止まっても、暗い中マッチョの発する熱だけを暖房としてオープンし続けていたゴールドジムが営業を止めるなんて尋常な事態ではありません。

ジムが閉まったことでトレーニングの行き場がなくなり、メンタル的にやられるマッチョが沢山いたのも事実です。かく言う私もその一人です。閉まっているゴールドジムを朝、夕に外から眺めに行くという今考えると狂気の沙汰とも言える行動を取り続けていました。

「まだ閉まってる…」

肩を落として帰る道すがら、泣いていました。

私を救った自分のジム

この間、私の筋肉とメンタルを救ってくれたのが麻布十番のPANDA GYMです。当然お客様に向けたトレーニングはできませんでしたが、私自身のトレーニングはPANDA GYMで行えました。自分のジムがなければ鬱で死んでいたかもしれないとすら思います。

麻布十番の旧PANDA GYMについてはこちらにも書いてありますのでよろしければ是非!

書籍の中でも触れていますが、運動することにより幸せホルモンであるセロトニンの分泌が活性化され、多少なりとも鬱に効果があるということは示されてきています。少なくとも私はこの自分のジムに救われました。私はかなり極端な例かもしれませんが、私が提供する場(PANDA GYM)で少しでも多くの人に筋肉を通じて幸せになってほしいというのがこの状況下で私がリアルのジムを拡張しようと決めた理由です。

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工事中のジム。もういまはほとんど完成しています。

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組立前の特注マシン。最高のスクワット環境を準備しています。

共著者の千葉さんとは

共著者の千葉さんについても触れないわけにはいきません。千葉さんがどんな人かというと「賢くて気が違っている人」という表現がしっくりくるかもしれません。

普通に賢いです。勉強も出来て、ビジネスにおいてその賢さをお金に変える能力もあります。なのにバカになれる。それが千葉さんです。整合性のとれた矛盾があります。

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書籍の著者紹介にも使った写真。左が千葉さん。

トレーニング自体はメリットだらけです。WHO(世界保健機関)が出している健康を害する危険要因の4位にも運動不足はあります。運動だけは現在の科学で代替の効きません。やるしかないんです。やらないとツケが回る。しかし、健康目的の運動は意外とそこまでキツくないものです。

でも千葉さんはトレーニングでもアスリートレベルに追い込みます。健康目的じゃないし、なんならアスリート以上です。私が指導している選手達と合同でトレーニングしても割と平気でこなしてしまう。千葉さんの筋力レベルはすでにアスリートレベルだし、ストレス耐性が高い。これはこれまでの勉強や不条理な仕事で培われたものでしょう。

アスリートはモチベーションがあります。トレーニングで強くなれば競技成績に繋がるし、結果が変われば彼らは人生が変わる。だから選手は頑張れます。では、千葉さんのトレーニングのモチベーションは?なんでそんなに頑張れるのか?そこが未だにわかりません。

仕事はできても、痩せたいのに痩せられない人っているでしょう?痩せることに対してのプライオリティが低いからです。全ての事に瞬間瞬間全力を出せるのは、シンプルに凄いことです。

そもそも東大生はトレーニングに向いています。まず努力できる才能がある。東大に入る事自体がそれを証明しています。私の指導している人のなかにも東大卒の方は何人もいますが皆さん継続した努力ができる人たちです。継続が一番の条件。スポーツと比べて筋肉作り(スクワット)は正しい努力さえすれば誰でも報われる。スポーツは正しい努力をしても理不尽な才能に跳ね返されることが多いです。一方で筋肉は裏切らない。やればやっただけ返してくれる。

人間、目標が無いとそんなに頑張れません。千葉さんは、「ストロンゲストマン(世界一の力自慢の大会)になりたい」と冗談なのか本気なのか計りかねる目標設定をしてる。アンテナおかしい。だからこそそのアンテナに私が引っかったのでしょうが…。

ストロンゲストマンとして有名なハフソーに憧れているらしいです。

知恵も体力も兼ね備えた文武両道を地で行くのにちょっと狂ってる、そんな男です。

TwitterやらSNS界隈ではマウント合戦がありますが、千葉さんに総合力で敵う人間はそうそういないでしょう。学歴(東大卒)もあって、電通からスタートアップのGunosyに移り上場させ、上場企業の執行役員を辞めて今は別のスタートアップのCOOです。その上筋肉まであるのかよと。

Amazonの創業者、ジェフ・ベゾスもマッチョで仕事できるし、できるやつはマッチョ。逆説的に仕事できない人はとりあえずマッチョになってみましょう。仕事のできない、ただのマッチョのできあがりです。

本のテーマであるスクワットについて

スクワットは筋トレの王様。ベストエクササイズです。スクワットを行うだけで全身の筋肉を刺激できます。動作も機能的で日常の歩行や、しゃがんで立つといった動き自体のトレーニングにもなります。

スクワットは誰にとって必要なのか?

人類です。

あなたにも私にも必要なんです。

フィットネスもトレーニングも特別な人のためではありません。全ての人のためにある。どちらかと言えば、普段トレーニングをしていない人にこそ取り入れてほしいと思っています。

運動習慣のない人の筋肉量は、20歳前後をピークにして、年間1%ずつ減っていくとも言われています。徐々に体力の衰えを感じて、60代にもなると10代の筋力レベルから大幅に減少してしまいます。日常生活のあらゆる場面で当たり前にしてきたことに支障が出るでしょう。人間も動物ですから動かなければなりません。

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筋肉量の変化について(「ロコモ」、その原因と対策 より)

こうなると仕事もプライベートも楽しむことが難しくなります。健康は失われて初めてその重要性を感じるものです。生活を維持するためのコストもかかるようになってしまいます。失ってから取り戻すより、予防に時間を割きましょう。

そのために選択する最適なトレーニングが、そう、スクワットです。スクワットを行なって筋肉量をキープし続けることこそ、楽しく生きるための最善の方法なのです。

本書で一番伝えたかった内容

是非、本書を読んでみてください。読み物としても面白い出来だと思います。しゃがみたくなる、その全てが本書に詰まっています。

トレーニングを通じて成功に繋がるヒントも本書の中にあるかと思います。やはり仕事、勉強、トレーニングに共通項はあります。千葉さんや私がこれまでにトレーニング指導してきたクライアントと話していても皆口を揃えてこの共通項について語ってくれます。

一方で共通ではあるものの割と一方通行で

仕事⇒筋トレ

は仕事に対して好影響がありますが、

筋トレ⇒仕事

ただの筋肉バカのできあがりの傾向にあります。なぜなのか。この謎について「筋トレ⇒仕事」の友人に聞いてもただの筋肉バカなので答えが一向にわかりません。完全に迷宮入りです。

PANDA GYMのクラウドファウンディングについて

まず、達成ありがとうございます!

実は個人的にクラファンはあまり気乗りがしませんでした。理由としては集まらなかったら恥ずかしいから。明確に数字として見えちゃうじゃないですか。試合と同じで、白黒ついちゃう。しかし、蓋をあけたら初日であっさり目標達成。しかも今は200%に迫る勢いです!!ご支援頂いた皆様、ありがとうございます!!!

当初は気乗りしなかったクラファンでしたが、やってみた事で、応援してくれている人や、今回のジムオープンに共感してくれている方々の存在を感じられました。コメントに目を通していてガラにもなく感動しちゃいました。

みなさんのご期待に応えるためにも、いいジムを作ろうと思います。通わなくても、時々しゃがみに寄ってもらったり、いい情報発信をここから続けていきたいと思います。まだまだクラファン受け付けていますのでよろしくおねがいします!

本の紹介なのかジムの紹介なのかわからなくなっちゃいましたが、皆さん、引き続きよろしくおねがいします!もう一回本のリンク貼っておきます。


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