顧客の声を聞くことは大切?
顧客の声を聞いて、ニーズをくみ取り、それに応える提案をするのがマーケティングの基本です。
したがって、顧客の声を聞くことは当たり前。
ですが、そこにはプラスの側面とマイナスの側面があります。
例えば、直近でいうと、マクドナルドが
「健康的な製品が欲しい」
「野菜が欲しい」
と言う顧客の声に応えて満を持して開発した、
◆ 野菜がたくさんはいった
「フレッシュマック」
◆ 低カロリーの
「ベジタブル・チキンバーガー」
は全く売れませんでした。
なぜでしょうか?
この事例で言うと、
近年は健康意識の高まりを受けて、健康に良い食品を求めるニーズは確実に増えてきているので、消費者調査をすれば当然、そうした要望は出てきます。
しかし問題は、
「外食をしよう!」
「野菜などの入った健康的なものを食べよう!」
と言うときに、
顧客はマクドナルドを選ぶのかどうかです。
もっと他に「健康」の観点での選択肢はあるはずです。
世の中に健康的な商品を提供している飲食店は、他にも多く存在します。
そのような状況の中、
「健康」というキーワードで括られる商品で、本当に「マクドナルド」が「マクドナルドの強み」を発揮できるのか、
と言うことを考えなければなりません。
顧客は目の前にある、わかっていることにしか口にしないし、見たことのないものには反応できません。
普段よく声に出しているのは
「健康的な食品食べたいよね〜」
「ダイエット頑張らなきゃ〜」
かもしれないけれど、
その人がマクドナルドに足を運ぶときの心理は、
「今日くらい自分にご褒美っ!」
じゃないでしょうか?
おそらく、
フレッシュなハンバーガーを頼むのではなく、昔から大好きな、
「テリヤキマックバーガー」
や、
「ダブルチーズバーガー」
を食べたいと思ってるのではないでしょうか?
大切なのは、表面的な顧客の声だけでなく、奥底の本音、潜在的な不満やニーズ、深層心理を探ることです。
そこから、具体的な製品やサービスにつながるアイデア、独自性のある便益を考えていって方が、イノベーションにつながるということですね!(`ω´)
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