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世論は簡単にひっくり返る_2019/03/23

ちょっとタイムラグがあるけど。
土曜日、屋台営業6日目の振り返り。

ポイントカードを導入してみました。
営業始まって以来、せっかく持ってきたんだから
配りたいなーと思って1週間。

やっと配れた。

そしたら、まさかの。

彼は営業時間の最初のほうにレグ大を1個買いに来てくれて、
スタンプカードをお渡し。

営業終了間近。
もしかしたら今日も売れ残るかもと思いながらお店を開けていたら、
バイクでびゅーんと来てくれた人。

TANGさんでした。

「ここにお肉めっちゃおいしい!また来ちゃったよ!
 君のロイヤルカスタマーになるよ!!!」

といって、その場にあった全部のお肉をお買い上げ。

T「明日もお店やってる!?!?」
「日曜日はお店休みなの!」
T「じゃあまた月曜日ね!」

そんな風に言ってもらえた。

「おいしい」は世界共通かもしれない

カンボジアの方々の口に合うかしら?って、
ずっと気になっていたから、初めて心からホッとした。

毎日仕込みのたびに、タレやカケラのお肉を味見して、
「私はおいしいと思うけど・・・」と思っていたことが、
ようやく双方向に繋がった実感ができた。

初日より、2日目。2日目より、3日目・・・

にんにくやショウガを足してみたり、焼き加減を変えてみたり。 

ほんの少しのことかもしれないけど、多分それが大事なんだろうなって。
少しだけ感覚をつかめてきた気がする。

あとは、感覚をつかめてきたことで、
自分としても、商品に自信を持てるようになってきた。

前の気持ちは、
「おいしいと思うけど、口に合わなかったらごめんね」だった。
今の気持ちは、
「おいしいから、少し高いかもしれないけどまた来てね!」に変わった。

言葉が通じ切らない分、私が想像している以上に
声音には気持ちが反映されていると思う。

だからこそ、そうやってすこしずつ。
現地のみんなに愛されるお店にしたいなあ。

あと、ポイントカードのプレゼント企画について。

実は、何も考えずに始めちゃいました。笑

どこまでポイントカード効果あるのかないのか。

本当は、何枚配って何%が継続して来てくれて、その場合の費用が…
とか考えたほうが良かったんだろうけど。

頭悪すぎて、どう計算するべきなのかよくわからず、
そこでずっと止まってることも機会損失だなと思って考えるのをやめました。

費用度外視ではじめちゃったけど、赤字にならないかしら?
ちょっと怖い気持ちもあるけど。

まあやってみないとわかんないもんね。
今日はどのくらいお客さん来てくれるかな。


評価は、想像以上に簡単にひっくり返る

もうひとつ。実はこっちもこっちで心にきた話。

私のチキンレシピを監修してくれた鳥羽さんと、
前屋台店長のハルさんと仲良しのともあきさんからのツイート。

現地の方向けのメディアで、私のお店が紹介されていたみたい。

クメール語がわからないので、前にお店に来てくれて
友達になったカンボジア人の方に訳してもらいました。

ツイートでも書いたけど、私はずっと、
「日本人が勝手にやってきて、勝手に屋台始めてること」に対して、
カンボジアの方々がどう思うのか心配でした。

だから、この記事を見たときはとっても嬉しかった。


でもね。実はこの話には前段階がある。
それは5日目の営業後のこと。

私は知らなかったのだけど、メッセージをくれた方がいて、
この投稿が物議をかもしていることを教えてもらいました。

友達に訳してもらったり、聞いたりして、解読したところ、
この投稿は、「これはちょっといかがなものか」という内容でした。

理由は恐らく、

①カンボジアの国旗に、鳥などの動物の絵や言葉が入っている
   →正式な国旗に加筆を加えている
②2つの国旗を掲げて営業していること
   →中国とカンボジアと思っていると思われる
③私を中国人だと思っていて、反中国感情的なもの

だと認識しています。

ちなみに、こちらの投稿は、コメント・シェア共に600件以上されていて
「この人は中国人じゃないよ」とか、
「確かに旗に何か書いてあるね」とか、多分そういう意見たち。

「日本人だし、日本人は良い人たちだよ」って、
援護してくれる方も沢山いました。

でも、とにかくこれを受けて、現地の友達と相談し、
旗はもう使わないほうが良いねという結論に至り、
6日目の営業から旗をとりました。


私は、元々自分が現地の方から見て異物であると認識しています。
それは圧倒的な強みでもあるし、弱みでもあります。

だからこそ、現地の感覚で「嫌」と感じる人がいるなら、
異物である私が現地感覚に合わせるのは当然だと思っての判断です。


そしたらその後、先ほどの記事を書いていただいています。

そして、どちらの記事も投稿者は同じ方です。


5日目、正直私は「とうとうタブーをやってしまった」と思いました。

6日目に誰も来なかったらどうしようとすら思っていたので、
6日目の記事を見た時には予想外の出来事で本当にびっくりしました。


ここで強く学んだことは、世論は簡単にひっくり返ること。
そして、世の中は曖昧な情報で溢れていること。


昨日の今日。1日あれば、情報は変わるし流れも変わる。
ネットが発達してしまった今、情報は沢山溢れていて、
真偽を問わず、毎日沢山流れては消費されている。

この事実はもう、カンボジアであろうと日本であろうと
何も変わらないんだなって。

そんな時代に私が大切にしたいことは、やっぱり一次情報を得ること。

自分が見たもの、聞いたもの、感じたもの、考えたもの。

それは確かな自分のものさしになる。
もっともっと磨いていこうと思います。

ご清聴、ありがとうございました。

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