ブルネイ人と話して思ったこと_2019/04/08
夜ご飯に良く行くお店のIntégrité。
店長はブルネイ人のポーウさん。
こないだ私が夜ご飯を頼んだら、「一緒にご飯食べていい?」って机の向かいに来てくれた。
そこから色んなことを話した。
自分のこと、相手のこと、お互いの国のこと、休日の過ごし方、収入のこと。
私は英語が上手じゃないから、google翻訳を沢山使って話した。
その中で1番印象に残った会話の話。
「ブルネイはスロー過ぎるんだ」
私が、何故カンボジアに住むことにしたの?と聞いたら答えてくれた。
「ブルネイはエンタメがない」
「ブルネイにはお酒がない」
「みんな、すごくすごくゆっくりなんだ」
「僕は、もう少しだけ楽しみのある場所が良かった。
そしてカンボジアに辿り着いた」
そんな風に言っていた。
東京で生まれ育った私には、彼「スロー過ぎる」という感覚はピンと来なかった。
「日本には行ったことがないけど、とってもビジーだと聞くよ」
そうだね。とってもビジーだ。
SNSの投稿は3日経てば忘れ去られるし、ビックニュースだって2週間くらい保てば良いほう。
どこもかしこもみんな忙しくて、時間の流れも情報の流れも速くて、自ら望んで忙しくしているはずなのに何処か疲弊している。
「カンボジアが好き?ずっと住めばいいじゃない。丁度いいスローさだよ。」
私はカンボジアが好きだと思う。
人が温かくて、人懐っこくて、みんなちょっと適当なユルい感じ。
だけど、そう言われてみて逆に気付いてしまった。
私はまだ、日本のビジーを愛している。
日本はビジーだけど
「例えば、日本には四季がある」
「毎日多種多様な沢山のイベントがある」
「忙しいけど、性に合ってる」
「でもなにより、友達や家族、恋人がいる」
だから私は帰ると伝えると、それは残念だなあって返してくれた。
忙しいのが好きなのはわからないけど、君がそうなことは分かったと。
忙しさの渦にいたい
まだ、私は忙しくありたいと思う。
そして恐らく、いつかは思わなくなる。
だからこそ、忙しくありたいと思う内は、特に忙しないとされる東京に身を置いていたい。
東京には新しいこと、面白いこと、興味深いことが沢山ある。
東京に住んでるからといって、東京を1から10まで知り尽くそうとしても不可能なくらいの奥深さもある。
こんなにワクワクする場所が、こんなに身近にあったなんて。
東京で生まれ育ってしまった私は、良くも悪くも最初から全て知った気になっていた。
でも、本当は全然そんなことは無くて。
まだ知らないことばかりだ。
東京の良さに気付けたのも、こうやってカンボジアという外に出てきたおかげ。
そこで出会ったブルネイ人とお話ししたおかげ。
ちなみに余談だけど。
私「じゃあ、ブルネイ人はカンボジアに沢山いるの? 」
ポ「僕ともう一人しか居ない」
私「ベストフレンド?」
ポ「全然そんなことないよ」
とのこと。
世界には色んな国の人が居るけど、その国の人がみんな同じことを思うわけじゃない。
改めてそう感じた。
私が東京を愛しているように、カンボジアを愛している日本人もいるし、日本の田舎を愛している日本人も居る。
みんなちがって、みんないい。
金子みすゞさんが言ってた。
本当にその通りだね。
ポーウさん、ありがとう。
またご飯食べに行くよ!
ご静聴、ありがとうございました。
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