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子どもオンラインファシリテーションのポイント①

これから先、様々なオンライン授業が世の中に生まれてくるだろうと思います。そこで、3月から子どもたちと双方向のコミュニケーションを取ってきた上で感じてる「オンライン上での子どもファシリテーションのポイント」を子どもたちの発達に照らし合わせながらお伝えしていければと思います。

今回は、『ファシリテーションの視点』です。

これまでの教育で主流だった、先生が一方的に伝える授業や、先生一人のテンションで無理矢理引きつける授業が、オンライン上では難しくなっていきます。

実際子どもたちの満足度は、インプット量ではなく、アウトプット量に比例するという研究データも出ているぐらいです。ただただ、聞いているだけだと、どれだけ良いことを言っていても、一方的に聞いてるだけだと結構飽きてきちゃうんですね。これは大人でも同じかもしれません、、、。

なので、今回は個人的に感じた、ファシリテーションのポイントをお伝えしていければと思います。これから、子どもたちの双方向性の授業をオンラインで考えている方が、少しでも参考になれば嬉しいです!


今回のポイントは、ファシリテーターの視点です。

全員が同じ画面上にいるので、一見普段のリアルでのコミュニケーションよりも子どもたちのことが見えている気になってしまいます。でも、実はそこには大きな落とし穴が隠れています。

それは何か?

それは、子どもたち側が、自分のことを見てくれているという実感が得られにくいという点です。

リアルのコミュニケーションでは、私たちは、アイコンタクトを取ることで、見ているよというメッセージを伝えています。言葉をかわさなくても、目線を合わせて、そうだよね、と小さく頷くことで、共感を作っているわけですね。そうやって目線が合うと、大人数の中でも、「ああ、”私に”話しかけてくれているんだ」という気持ちが生まれていきますよね。

でも、オンラインになると、それが作れない。一見、みんなが画面上にいるので、自分からしたら目が合っている気になってしまうんです。でも、見ている側からしたら、目線が合っていないことって結構あるのではないでしょうか。

そんなとき、私のこと気にしてくれているのかな…?とちょっぴり不安になってしまうんじゃないでしょうか?特にミュート機能を使い、自分の発言のタイミング以外、声が届かないようになっている環境なら尚更。話を聞いているだけだと、大人でも30分ぐらいで結構きつくなっていきますよね。

では、どうすれば良いのでしょうか?

一人ひとり話を振っていきたいけど、全部振っていっちゃうと時間が足りなくなってしまう・・・。


そこで大切なのが、参加者の小さな行動をピックアップして伝えるという、ファシリテーターの役割だと思っています。


もう少し詳しく説明していくと、画面越しの子どもたちの表情や、行動をいつも以上に細かく見ながら、その変化をそのまま伝えてあげることです。

例えば、みんなで話合っているときに、中々意見が出てこない子がいたとします。その子に対して、いきなり意見をふるのではなく、

「すごい考え込んでるね~、今何考えているの?」と行動と合わせて聞いてあげることが大切ではないかな、と思っています。

その他には、他の子の意見に対して、頷いている子がいたら、「◯◯くん、頷いているね!同じ意見だったんだね!」とか「〇〇ちゃん、そうそう!って顔しているね!言いたかったんだね」とか。

あとは、「〇〇くんは、かなり集中してるね!もう少し時間欲しい感じ?」みたいな感じでしょうか。


実際、この「目線」は、オンラインに関わらず、リアルのコミュニケーションでもかなり大切なことかと思います。でも、オンラインで授業をする上で、必須と言えるコミュニケーションではないかなと思います。


ああ、ぼくのこと見てくれているんだ!

と、小さなことから生まれる安心感を大切にしていきたいですよね!!


こんな風に、世の中で少しでも、子どもたちがお互いにコミュニケーションを取れる場が増えていったらいいな~と思っています。


今回はここまで!次回もお楽しみに~



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