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自然療法とは何か?

昨日は、魔女ラボイベントで山梨に行ってきました。
実は、このイベント実行委員の皆さんは、コロナ前からある企画をしてくださっていたのですが、コロナで企画が流れ、その後も色々と検討してくださり、
ようやくの開催だったのです。

その経緯を全部知っているわけではありませんが、それはそれは苦労をしてくださったと思います。

昨日の開催は、喜びもひとしお・・・


そして、日本のハーブ事典―身近なハーブ活用術の著書村上志緒先生をお迎えして甲府の「武田の杜」を探索、野草を観察し、村上先生の素晴らしい講座をお聞きするという贅沢な内容でした。

山梨の「シラベ」と言う樹の葉
さまざまなハーブをお湯とエタノールで抽出

植物の特性や薬効なども学びましたが、村上先生のお話はホリスティックでとても面白い。

「全体とは部分の総和以上の何かである」

ホーリズムという考え方です。全てのことに言えると思います。
例えば
私たち一人一人は、それぞれ個性を持った人間で、その人たちが集まった時は、単純に10人なら10個の個性の集まりかというと、実はそうではなくて全く別の、あるいはそれ以上の個性を持った集団となったりします。
そしてそれが私たちが群れになる理由であると思っています。

しかしそれは、体内でも起こっていて、細胞の一つ一つが集まることで出来上がる臓器は、ただの細胞の集合体ではなく、臓器としての役割があります。組成成分はどの臓器も同じです。

精油も同じ。
芳香成分は似ていても、全く同じ香りにはならない。

こういうことって、わかっていても改めて聞くと感動します。

自然は動的?

そして面白いと思ったのは、自然とは「多様性」「調和」「動的(ダイナミック)」とお話しされたことです。
多様性や調和については、先程のホーリズムに通じるところですが、「動的」というのは、どういうこと?と、思いました。

植物は動けません。そこに植えられたら、そこで一生を閉じます。

しかしここで言う「動的」と言うのは、「止まっていない」と言うことでした。
つまり、同じ状態の時がない。進化成長を続けている。と言うこと。

そう言う意味での動的。
今日と同じ日は2度とない。と言うこと。これも当たり前のことですが、動的と言う視点で見ると、私たちが常に同じ状態でないことは当たり前で、気分や体調がさまざまなことに影響されることは、自然の一部だからなんだと、改めて実感しました。

陰陽思想とも通じるものがあります。

そして円環性

動的で常に変わっているけれども、自然は繰り返す。「円環性」を持っている。と言う一見相反することのような話。

種から芽が出て、花が咲き、実がなり、種になり、芽が出て・・・と、繰り返していることも自然の豊かさです。
春が来て夏が来て秋が来て冬が来て春が来て・・・
朝が来て昼が来て夜が来て朝が来て・・・
人の一人の人生は片道かもしれませんが、その後の人に続くと言う意味で円環です。

大きな視点で見ることで円環性を見出すことができます。

頭は天に根は地に

植物を見ると、先端はまっすぐ天に向かっていて、根端はまっすぐ地球の真ん中に向かっている。
これは太陽を栄養にする植物だからです。

でも気功をする私は、ここにも私たちの本来の在り方を教えられたような気がしたのです。

自然療法とは何か?

自然療法とは、自然のものを使う療法のことではなく、自然に戻ることをいうんだと言うことを、どこかで書いた覚えがあるのですが、自然に戻る、とはどう言うことか?
これは、アロマセラピーでも気功でも同じことです。

何も持たない私

です。言い換えると

何にでもなれる私

です。

とは言え、私たちは今世で「何者かになろう」として頑張って生きています。そしてその評価を得て、社会に居場所を作る努力をします。
それは「社会的な活動」として大事なことです。

その一方で、何も持たない、裸の自分になれる時間や場所も大事です。その方法も知っておくと良いかもしれません。
それが自然療法です。

そうすることで、円環の中で新たな進化成長のスタートを切ることができる。

これまでの円環が自分にとって合わなくなったり、辛くなった時、自然療法によって一旦ゼロに戻ってみても良いかもしれません。
実際にはゼロにはなりません。それまでの蓄積があるから。
それでも、これまでとは違うスパイラルに進みます。
太陽を求めて。

こう言うことを許してくれることが自然療法の魅力なのではないか?と思った1日でした。

とても充実した1日でした。ありがとうございました。

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