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【読書記録】2024年1月に読んだ本


2024年1月に読んだ本

2024年1月に読んだ本は15冊でした。
昨年から引き続き「受賞作や話題になった本は(これまで読んだことのないジャンルでも)積極的に読んでみよう」を継続中です。

読んだ本リスト

『吸血鬼の原罪(天久鷹央の事件カルテ)』『リカバリー・カバヒコ』『私たちの世代は』『君が手にするはずだった黄金について』『神に愛されていた』『東京都同情塔(新潮12月号)★』『私とは何か★』『喫茶おじさん』『半暮刻』『ぎんなみ商店街の事件簿 sister編』『星を編む』『ずるい検索』『書く瞑想★』『毎日、無理なく、機嫌よく』『スピノザの診察室』
(★がついているものが今月のベスト本)


■東京都同情塔(新潮12月号)

2023年の下半期の芥川賞受賞作ですね。

【ザハ・ハディドによる新国立競技場が建設され、発言はAIを通して当たり障りのない言葉に変換されることが常識となり、犯罪者は「ホモ・ミゼラビリス(同情されるべき人々)」としてタワーに収容される】という並行世界の東京。そんな東京で「シンパシータワートーキョー」を設計することになった女性建築家が主人公です。

「多様性、寛容性、平等、だれも傷つかない世界」とは?ということを改めて考えさせられる本でした。

ChatGPTには私もメールを書いたり、レシピを提案してもらったり、色々とお世話になっています。でも、私たちの頭から生まれでた「ことば」がAIに検閲されることで、逆に私たちの頭や心にどんな影響を与えるのか。今後が心配でもあり、楽しみでもあります。

わたしの頭の中には小うるさい検閲者が1人住み着いていてね、そいつが反応して『違う』って騒いでいる。そいつが黙るまで、少々訂正していい?

『東京都同情塔』(新潮12月号)九段 理江

■私とは何か

昔から「自分探し」は人気のあるコンテンツではありますが、「本当の自分」なんて存在するのか?というお話です。

人間にはいくつもの顔があり、応対する相手次第で様々な自分となる。その様々な自分をこの本では「分人」と表現しています。

実際、私も「職場での自分」「友達と遊ぶときの自分」「家族と過ごすときの自分」では、全然違うように感じています。

中心に「本当の自分」がいて、仮面を被ってそれぞれのコミュニティを演じているのではなく、応答する人やモノによって、異なる「分人」が存在するという考え方は非常に面白いなぁとかんじました。

愛とは、「その人といるときの自分の分人が好き」と言う状態のことである。他者を経由した自己肯定の状態である。

『私とは何か』平野 啓一郎

■書く瞑想

昨年末、misakiさんの『1年間、ジャーナリングを続けてみて。』を読み、試してみたい!と思いつつ、新年になり…。
ようやく腰を上げて『書く瞑想』を読むことができました。

とりあえず、現在は【STEP1書く瞑想】を実践中です。
毎朝15分くらいかけて、【放電ログ(エネルギーや気分が下がる)】【充電ログ(エネルギーや気分が上がる)】とそれぞれのセルフトーク。
10日ほど書き続けていますが、こうやって自分の感情を言葉にする、ということがこれまでなかったので、とても新鮮な気持ちです。

本当は手書きが好ましいとのことですが、自分の書く文字の汚さに辟易しているので、Notionで実践中です。
(軌道に乗り始めたら、別途記事にしたいなぁ)

NotionのページはYuji Tsuburayaさんのテンプレートを参考にしています!



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