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1年間、ジャーナリングを続けてみて。

2023年、1年間続けられた習慣がある。それは、ジャーナリングだ。

2023年のはじめに古川武士さんの「書く瞑想」という本を手に取った。この本に出会えたことで、私は圧倒的に「自分の感情を書きだし、言葉にして、整理する」ことができるようになって。自分と向き合う時間を増やして、心の声を聴いてあげることができるようになった。

ジャーナリングを1年間続けてみて、どんなことを得られたかな、とふと考える。冷静に物事を見つめること、自分で自分を理解してあげること、1つ1つの出来事に意味づけをすること。気づきがたくさんあったから、このnoteでまとめてみたいと思う。ひとつだけデメリットもあったので、それも最後に書いてみたい。

自分で自分を理解してあげる

ジャーナリングをすると、どんどん自分のことを理解できるようになる。いつも頭の中でなんとなく浮かんでいることを言葉にすることで、「ああ、私はこういうときに、こんな気持ちになるんだな」と、自分への理解が深まっていく。

たとえば、私は「余白の時間を日々に取り込めることこそ、豊かだと思える」ことに気づいた。逆に、「日々のルーティンが崩れることが、嫌だと思っている」ことに気づけた。

頭に浮かぶ感情を言葉にするだけで、新しい気づきになる。実はこう感じていたんだな、という発見につながる。ジャーナリングは、自分が何をしているときに心地がいいのか、逆に心地が悪いのかを知るのにぴったりのツールだ。”自分の気持ちを理解しているんだ”と思えるだけで、強い味方を得られたような気持ちになれる。

1つ1つの出来事に意味づけをする

ジャーナリングを続けてよかったことは、「1つの1つの出来事に意味づけをすることができる」ことだ。

たとえば、「友人とご飯に行けて楽しかった」という出来事があったとする。日記を書くとするなら、「楽しかった」という感情を書きだすだけで終わりのはず。

ただ、ジャーナリングとして感情を紐解いていくと、さらに奥の気持ちにまで気づくことができる。何が楽しかったのか、友人と会う前と会う後で気持ちの変化はあったのか、友人と会えたこと自体に楽しいと感じたのか、友人と話した内容に励まされたのか。

一言に”楽しい”という感情があっても、その先に本当の気持ちが見えてくる。おいしいご飯を食べたから。友人と積もる話を共有できたから。単に仕事から離れて自由な時間を確保できたから。たとえば、「友人と積もる話を共有できたから」楽しかったのだとすると、これからも「友人に話を聞いてもらう時間」は私にとって大切なものであると気づける。

そうやって何気ない出来事からも、次につながる大切な意味づけをすることができるのだ。

冷静に物事を見つめること

感情のままに相手に嫌なことを言ってしまったり、感情のままに行動をしてしまったり。あるときは、頭に感情を溜めに溜めて爆発させてしまったり。後から振り返ると「なんであんなに感情が高ぶっていたんだろう」と思う出来事がある。

感情があふれそうになったら、まずは紙にすべて書き出す、ということをこの1年ルーティンにしてきた。紙にまず書き出して、1日寝かせておくと、次の日には「なんであんなにいっぱいいっぱいになっていたのか」と冷静になれる。

もちろん紙に書くだけでは消化しきれないこともあるけれど、たいていは少し寝かせれば捉え方や向き合い方を冷静に見つめることができる。感情を客観視することで、自分をコントロールできるようになったのは収穫だ(まだまだ修行中だけれど)。

自分の感情を知りすぎて苦しくなることも

1年間ジャーナリングを通して自分の気持ちと徹底的に向き合ってきたことで、得られたことはたくさんある。けれど、一方で自分の感情を”知りすぎて”しまうことも、あった。

自分の感情を知りすぎてしまうと、どうなるか。苦しくてたまらなくなったり、自己嫌悪に陥ったりする。

たとえば、ネガティブな感情を紐解いていくとする。ジャーナリングをするまでは、いい意味で”見逃していた”感情にも、気づくようになって。向き合うことで、「こんな感情を抱えてしまっている自分」に対して嫌悪感を抱いたり、おかしいんじゃないかと責めてしまったり。向き合うが故に辛いこともたくさんあった。

一時期、この苦しさがピークに達して、涙が止まらなくなることもあった。感情の矛先が自分に向かいすぎていると、自分で消化しないと気が済まなくなる。それで、さらに苦しくなる、という循環に陥ることもあった。

ジャーナリングは私の心の強い味方

自分の感情を紐解くのは楽しいし気づきがたくさんあって得られたものは大きい。けれど、ある程度の距離感を保つことも大切だなあということが分かった。この適度な距離感を保つことで、ジャーナリングは私自身の心の強い味方になってくれる。

まるで誰かに話すかのように。まずは紙に書き出してみる。感情を紐解いていって、どんどん会話を深めていく。新たな気づきを得る。その繰り返し。限りなくシンプルだけど、限りなく豊かに過ごせる味方だ。これからも、ずっと、感情を味わうことを楽しんで、新しい私を見つけにいこう。



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