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障害と生きる君に、ひとつ伝えられる希望のお話

気づけば赤だった。

いつから変わっていたのだろう。

ついの今まで、広がる世界は綺麗に澄んだ青色で。何の疑いも持たずに前へと進んできてたのに。

ある時から突然、世界が変わった。


得意なことが、苦手なことへ。

好きなものが、怖いものへ。

当たり前が、稀少な出来事へ。

何かしらの障害を抱えて生きている(と認知している)私たちは、きっと沢山のことを諦めて、悔しい思いをしてきている。

きっと沢山の恐怖に怯えて、先など見えない時間に溺れているかもしれない。

だけどその中で、その中だから見つけた希望のお話。

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誰しも歳をとる。

いつか、得意なことが苦手になる日も、好きなものが怖いものになる日も、当たり前が稀少な出来事になる日もくる。

過去と比べて悲観する日は、遅かれ早かれやってくる。

たまたま、私たちは早く迎えてしまっただけ。

ただその分、得られたものがあるとしたら、日々の、小さな幸せに早いうちから出会えることじゃないでしょうか。

いつかの当たり前に少し近づくだけで、こんな日をずっと求めていたのだと涙がこぼれる。ひとつずつ、失くしたものを探しては手に入れる喜びを噛みしめ、幸せを謳歌する。普遍など無いのだと気づけなかったら見落としていた、小さな出来事に美しいと感動する。

当たり前が、次の瞬間いきなり当たり前で無くなる風景を知っている私たちだから、いまこの瞬間を大切にし、そこから幸せを見いだせる力をいただいたのだと思ったりする。

生きる本質とは、そんなものではないかと思いもする。

小さく、転がる、日常。

感謝して生きられる私になりました。美しいと思えるようになりました。

それもひとつの幸せかなと思ってます。


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今ではもう、青でも赤でも黄色でもない、信号機なんかに左右されない、新しい世界を探して生きている。




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