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『うちの年収っていくらあるの?』子どもからお金の質問💰 どのように返したらいい?

「うちの年収っていくらあるの?」

子どもが成長してきて、数字やお金のことがある程度わかるようになると、子どもから、お金に関する質問が増えるのではないでしょうか。

我が家の年長児は、お小遣いを通してお金に興味を持ち始め
「このお菓子何円で買える?」
「このスマホは何円で買った?」
「この車いくらで買ったの?」
「この家何円で買ったの?」

など、お金に関する質問が増えてきました。

個人的には、お金に関心をもつのはとても大切なことで
子どもの頃に「これはいくらくらいで買えるのか』という金銭感覚を身につけておくことは、将来お金の自己管理能力を高め、値段相応の価値あるものにお金を使うという習慣が身につくと信じています✨

子どもからのお金の質問に対して、的確に返答するためには、親自身がお金の知識を身につけておくことが重要ですね💰

今回は、以下の文献を参考にしながら
FP &簿記の資格を持つ特別支援学校教員が
子どもからありがちなお金の質問💰に対して、どのように返答すれば良いのか、お金に関する知識と合わせて紹介していきます💪一緒に学んでいきましょう✨

【参考文献】


「うちの年収っていくらあるの?」

小学校高学年くらいになると、多くの子が気にする我が家の収入
こんな質問にはどのように、答えると良いのか一例を紹介します。

子「うちの年収っていくらあるの?」
親「いくらくらいあると思う?」
子「500万くらい?」
親「なんでそう思ったの?」
子「お父さんとお母さん合わせて月に約40万円×12ヶ月でだいたい500万円くらいかなと思った。」
親「なかなかいい推理だね。今の世帯収入の平均が※約545万円で、うちの様な30代の平均は約627万円だから、うちもだいたいそのくらいの年収かなー。」

※2023年現在

平均年収をとり上げることが返答の一つだと思います。
しかし、平均年収は、
一人世帯
子育て世帯
年金収入
など、あらゆる年齢・家族構成の世帯が混じって計算されているため、545万円を参考にするよりは、より、自分たちの家族構成・年齢に近い平均や中央値を参考にすると良いと思います。

この時、日本全体の平均と比べるのではなく、年齢ごと・家族構成ごとの

子がお金に興味をもってくれるのはとても嬉しいことです✨
『お金の話は生々しいから』
と子とあまりお金について話していないご家庭も多いのではないかと思います。

実際、私が子どもの時、親に収入を聞いたことがあります。
私「うちの収入っていくらくらいあるの?」
親「子どもは、お金のことは気にしなくていいの!」

と、バッサリ切られたことを今でも覚えています…

子どもも、いずれお金とは付き合っていかなくてはならない運命にあるので、大人になっていきなり自己管理するのではなく、子どもの時から、少しずつお金の知識を身につけていくことが、豊かに暮らしていくためには不可欠だと考えています。💰


「お金って、どうやって稼ぐの?」

お金を稼ぐには、職種によって異なりますが、基本的には
『売上ー経費=収入』
です

お金の稼ぎ方に、興味をもってきたなら、一度子にフリマアプリなどで、何かを売る経験をさせると良いと思います。※親の管理の下で📱

フリマアプリは、お金を稼ぐ基礎を分かりやすく学ぶことができます。

・売れるためには、どんな工夫が必要か。
・使わなくなったおもちゃや、衣服などは、それぞれいくらくらいの価値があり、妥当な値段はいくらか。(売上)
・送料や梱包材料費、手数料はいくらかかるか。(経費)
・自分の利益は差し引きいくらになるのか。(売上ー経費=収入)

利益を得るための、基本的なことを学びつつ、職種による稼ぎ方の違いを伝えることも大切ですね。
キャリア教育の一環として✨

会社員
会社が『売上ー経費=収入』で得た利益の一部を、給料としていただく。

公務員
公務員は、お金としての利益を出すことを目的としていない。公務員(警察・消防・役所・教育・政治など)は『公共の利益』のために従事し、税金の一部を報酬としていただく。

自営業
フリマアプリに近い『売上ー経費=収入』で利益を得る。

YouTuber
子ども達に人気のある職種に上がっているYouTuber
大まかな稼ぎ方は、

広告主(企業等)がYouTubeにお金を出して広告を依頼

動画を通して、視聴者に広告(CM等)を見てもらう

YouTubeが動画の投稿主に報酬を支払う

チャンネル登録者数を1000人以上にするなど、実際に広告を貼って利益を出すのは大変難しく、簡単は稼げない。

人気YouTuberで1再生0.1円程度。
※登録者数・再生数によって前後するので、実際にはもっと少ない。



「FXってなに?」

イラストAC

FXとは「Foreign Exchange」の略で「外国為替証拠金取引」のことをいいます。
「日本円⇄米ドル」など、通貨を買ったり売ったりしたときに発生する差額によって利益を得る取引です。

円を買う人が多ければ、円の価値が上がって円高になりやすく
円を売る人が多ければ、円の価値が下がって円安になります

私は、FXを利益を得るために行ったことはありません。
その理由としては、
・変動幅が大きく、リスクも大きいこと
・手数料が高めなこと
・海外の株(投資信託)を購入することで、為替リスクをとっていること

などが挙げられます。

初心者でFXをメインに取引するのは、お勧めしません。
株や投資信託、不動産など様々な資産運用を経験した上で、トッピングとして少額で行う方が望ましいと考えています。


「ビットコインってなに?」

イラストエイト

昨今よく耳にする様になった、ビットコイン。ビットコインは、以前『仮想通貨』と呼ばれていましたが、2024年現在は『暗号資産』と呼ばれるものの1種です。

暗号資産の例
・ビットコイン
・イーサリアム
・ドージコイン  etc…

円やドルなどの『法定通貨』は、国が法律で管理をしていますが、
ビットコインなどの『暗号資産』は国の代わりに、利用者同士がお互いに監視し合うことにより管理されています。

 取引は、ブロックチェーンという暗号技術を使って記録され、利用者みんなで監視することができます。

つまり『暗号資産』は国家に頼らない通貨を目指す『未来のお金』として普及してきています。

2024年現在の暗号資産のメリット・デメリットを紹介します。

メリット

1. 個人間で直接送金ができる
2. 手数料が無料か格安
3. 世界中で両替せずに利用できる

Coincheck

デメリット

1. 価格の変動が激しい
2. 即時決済が難しい
3. 決済サービスが少ない

Coincheck



「株ってなに?」

イラスト来夢来人

 株(株式)とは、企業が事業に必要な資金を調達するために、発行するものです。株を買い、株を保有するということは、出資者となり、会社のオーナー(株主)の一人になるということです。

 企業は、出資者である株主に対して、利益の一部を配当金や株主優待などで還元をする

という仕組みです。

企業によって、株主優待があったりなかったり、配当金も多かったり、ほとんどなかったりと、企業によってまちまちです。

また、その時の企業の調子・社会情勢に応じて、株主優待や配当金、もちろん株価自体も大きく変動する可能性があるため、それなりのリスクを伴います。

配当金や株主優待を受ける=インカム・ゲイン
株価の変動により売買益を得る=キャピタル・ゲイン


「投資信託ってなに?」

投資信託とは、その名の通り、投資を誰かに信託すること

どの企業に投資するのが良いか、全て自分で考えて、個別に投資するのには、手間もそれなりの資金も必要ですが、

投資信託は、たくさんの人から集めたお金を、投資のプロが資金を運用して利益を目指します。

もちろん、信託報酬などの手数料がかかりますが、全世界株や全米株、債券など手数料がほとんどかからない商品もあります。

少額から積み立て
分散し
長期的に

の投資が簡単にできるため、投資初心者には大変お勧めな投資です。

投資の王道
『積み立て』・『分散』・『長期』


「新NISAってなに?」

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。

NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。

イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がついています。

金融庁

2024年より、制度が一新されました✨

これまでは、

    NISA → 最大『年間120万×5年=600万円』
つみたてNISA → 最大『年間40万×20年=800万円』

だったのですが、2024年から

年間360万(つみたて投資枠120万+成長投資枠240万)×無期限
※ 買い付け限度額1800万円(売却すれば再購入可能)

と大幅に、枠が大きくなりました。
何よりも、無期限になったことが大きなメリットですね✨

この制度を活用している人と、活用せず貯金のみ人では、
20年後30年後の資産に大きく差がついてしまう可能性が高いです

今後の物価上昇に対抗するためにも、活用しない手はないと思います💰


「投資?投機?」

お金の稼ぎ方や、様々な投資について紹介してきました

投資=将来のためにお金を使うこと

11歳から親子で考えるお金の教科書

投資とは、自分の成長のため、会社・社会の成長のためにお金を出資し
将来、出資したお金以上の価値を得ようとすることだと思います。

投資の例
・子どもの教育にお金を使うこと
・自分の勉強のために、お金を使うこと
・成長産業にお金を出資すること
・価値の上がりそうな不動産に投資すること

などが挙げられます。

一方、投機とは、不確実だが当たれば利益の大きい事をねらってする行為。で、いわゆるギャンブルです

値の動きが激しい=リスクが高い商品や株、暗号資産などに出資し
大きく利益を得ようとすることです。

投機自体を否定するつもりは全くありませんが、

投資と投機をごっちゃにしてしまうのは危険です

これは投資
これは投機

と自分の中で割り切って、大きなリスクを取りすぎないように資金管理することが大切です。

私自身、積立投資は投資としてコツコツ無心に積み上げ
最悪無くなっても困らない余剰資金(しばらく使う予定のないお金)の範囲で個別株を購入するようにしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
いつも、記事を読んでくださり本当にありがとうございます。
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少しでも『お金』について興味を深めていただき、少しでも参考になれば嬉しいです🌈
今後もできる限り有益な記事を書いていきますので、よろしくお願いします✨

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