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「食の風景・私は煮物が食べたいの」


先日から和食が作りたくて作りたくて、食べたくて、休みの日にとうとう作りました。

何作るかと云って、やっぱり煮物です。秋の豊富な根菜を使って美味しい煮物を作ろうと思います。

煮物の板昆布は、先月北海道物産展に行きたいと云う家族に付いて行って買い求めた真昆布でして、今回が初登場。どんなお味か、出汁は、旨味はどの位出るかしらと、わくわくしながら出勤前に水に浸けておいたのです。丸一日浸かっていましたが、板は崩れることなく良い出汁が出た模様。それをごろごろ野菜の入ったお鍋へ合流。具材は乱切りの人参、八ミリ厚に切った蓮根、表面に切れ目を入れて味が沁み込みやすくなった三角こんにゃく。

さつま芋は今回紅はるかを使用。煮崩れしやすいので、別のお鍋で蒸し茹でにして、ある程度火が入った処で塩を入れて甘味がより引き立つように加減しておきました。

お鍋がぐつぐつ、お台所に段々と良い匂いが満ちてゆきます。幸せの香りです。


はい、和定食出来上がり。

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蓮根はほくほく、味もしっかりとしていて、噛むほどに旨味が味わえます。皮ごと使った人参も、今年はやけに大きな気がしますが、色よくほのかに甘く仕上がっています。こんにゃくはもっと味が染み込む、明日がより楽しみです。そして一緒に盛り付けたさつま芋、旬であるだけに、美味い!!焼き芋にしがちなさつま芋ですが、煮物や汁物に入っている、崩れるか崩れないかの瀬戸際みたいなさつま芋も好きなのです。お味噌汁の中にさいころ切りしたさつま芋が黄金色をきらり輝かせているのを見つけると、昔々の給食時間も、心がうきうきしたものでした。保育園児の頃から、否もっと前かも知れません、さつま芋が大好物なのです。大学芋だったら小さなお弁当箱に入れて持ち歩きたい位です。お菓子作りを得意としない自分でも作れる処が素晴らしいおやつですね。


夕食の仕上げに入りながら、味噌汁も在ったらいいなあと思ったのですが、どこで思考回路切り替わったか、冷蔵庫開けた時にはお味噌ではなく卵を取り出していました。三つ。それでだし巻き卵を作りました。献立に足したらいいなと思ったんですね。きゅうりと大根の酢漬けは家族の作り置きおかずです。これで彩りが良くなりました。今日の和定食の色合いが、自分はかなり好きです。どこかほっとする、優しい色をしている。

それでは今夜も「いただきます」

食べたかった念願の煮物、ああ美味しけれ、美味しけれ。

お読み頂きありがとうございます。「あなたに届け物語」お楽しみ頂けたなら幸いにございます。