掌編、短編小説広場

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掌編「現場からは以上です」

 黄色い規制線をぐいと押さえ付けて現場入りした。市内の安いアパートの一室で、事件は起こっ…

掌編「よっちゃんいかは右のポケットに」

 あと二日で九月になる。  今夜を入れて後三回月が昇ったら、夏休みが終わるってことだ。寂…

掌編「風読み人の或る日常とジレンマ」

 思わず被っていた帽子を押さえ付けた。芒が波打って首擡げては身を震わせる。この広い草原に…

短編「文豪パフェ」

   文豪パフェ・・・680円  とある町の片隅に、知る人ぞ知る喫茶店がある。そこの名物を食…

掌編「いつだってほろ苦い」

 余は泣き虫である。だが今は泣いている場合ではないので我慢している処である。月が目の前で…

掌編「四時に集合なって言ったじゃん」

 エアコンが壊れた。夏の盛んな一番暑い日に。冗談にも程がある。  ワンルームの自室にとて…

掌編「夏色」

少年は、いつもより早くに目が覚めた。夜中に少し汗を掻いていたはずだけれど、今は涼しいと感…

掌編「八月六日と折り鶴」

「お前んとこのクラス一人何羽?」 「八」 「まじか。うちら十一なんだけど」 「誰か休んだと…

掌編「姉の云い分、おやつのミニトマト。」

 わたし、茜と云います。小学六年生です。 「今日の当番誰よ」 「さや姉だよ」 「なんで水遣…

短編「暮れなずむ朝顔列車 if・怪談」

※この短編は「暮れなずむ朝顔列車」のアナザーストーリーです。#眠れない夜に と云うものに…