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栗日記 リハビリ編49

私って人間は大変な神経質で、
「耳にかかる物」に対して意識がいってしまう。

眼鏡。
髪。
マスクの紐。
なんか色々かかる。

許せない。

せめて髪をなくそうと、美容院に行くと、耳の周りを刈ってしまったりする。

以前は眼鏡も嫌で、コンタクトを使っていた。

今は片腕が動かないので、コンタクトができない。


私は東京で職を失って地元に帰ってきた。

地元での生活は私が東京で暮らしていた時にずっと夢見ていた、平穏な、時間にゆとりのある生活だった。

とにかく私は楽な生活を手放したくなかった。

上京する当初の時の私は、もっと仕事にバリバリ打ち込んでいるような、エネルギー溢れる人間を目指していた。

しかしレストランで働いているうちに、仕事漬けの生活スタイルは自分には無理だとわかった。

アルコールを職場に持ち込んでロッカーで飲もうか、とか本気で考えたりするあたりアルコール依存症の入口くらいまでは行ってたと思う。

本当に全く仕事ができなかった。

なぜか手に持ったものを全て落として割る性質があった。

そして毎日遅刻をしていた。

毎朝出勤したら、まずは職場の皆に遅刻をしたことを謝って回ることが習慣になっていた。

職場体験に来ていた学生にまで謝ったことがある。

働き始めれば、またそれに近い状況まで追い込まれるかもしれないという不安があった。

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