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episode.3:レディーキラー

episode.3:レディーキラー

店内はザワザワと賑わっている。さすが華金と呼ばれてる祝日前。早めに予約しておいて良かったと思う。

待ち合わせの10分前に着く。早めに席について彼を待つ。飲み放題は2時間1300円と貼り紙があらゆるところに張ってあるが今日は遠慮しておく。

普通だったら揃ってからオーダーを始めるのだけど、ザワつく心を落ち着かせたくてカルーアミルクを注文する。甘いお酒は美味しい。

それからほんとしばらくして、奥か

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episode.2:過去に縋って君を想う

episode.2:過去に縋って君を想う

何度も何度も何度も夢を見た。
耐えられない気持ちを吐き出したポストを、自分の心を痛みつけるながらも読み返した。
それでも、私は彼が好きだった_________。

真っ暗な小さな部屋に、秒針の進む音だけが響く。寝返りと共に目が覚めて、視界に映った床は最悪な状況だ。
ピザの箱に、酎ハイの空き缶、脱ぎっぱなしの洋服が散乱。後で片付けるのが憂鬱になりそうだ。

隣で眠る彼はしっかりと毛布にくるまっていて

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episode.1:始まりには気付かない【短編小説】

episode.1:始まりには気付かない【短編小説】

「遥菜おはよう、コーヒー淹れたよ」

起きて、とベッドを優しく揺らす。眠い目を擦って身体を起こすと、至近距離に彼がいる。なんて幸せな朝なんだろう。

少し長めの白シャツにまだセットされていない寝癖ヘア。朝からそんな彼を見れる事が幸せでたまらない。

「いくよー」

グイッと私の腕を引っ張る。その勢いで彼の腕の中にすっぽりハマる。暖かい。

食卓には既にコーヒーの他、トーストと目玉焼きそしてフル

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【詩】episode.0:終わらない

【詩】episode.0:終わらない

何年経っても君が好き

そう彼は言った

あの甘ったるい香水は

貴方と匂いを共有するため

むせかえる煙草は

貴方と時間を共有するため

苦手なアルコールは

貴方の嘘を見抜くため

この気持ちに0も100もないの

__________世の中に蔓延る沼男と

そんな彼らに翻弄される女の子達の

葛藤のお話