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編纂記 #8 品詞調査とぼんやり考察


いよいよ例の調査のメインとなります。
前回のお遊び的調査は今回の話にはあまり関連してないのですが、
興味のある人は参考程度に読んでみましょう。

で、本題に入る前にまず。

■手順確認

①とりあえず上記の文を使って調査
 1.語彙レベルの確認
 2.副詞を形容詞の省略と要約の関係性
②ネイティブのできれば意見文で再度検証
(だが、いい感じの文が見つからなかったら変える)
③学校英語の語彙リスト収集
④3のリストを多言語に応用
 1.メジャー言語の特徴を捉える
 2.語彙・内容補充
⑤全世界の言語の品詞調査
 1.ネットと図書館で必死に情報集
 2.以前作るといっていた人称代名詞リストを作る
 3.考察
⑥"単語がわからなくても品詞分解できるんじゃないか説"検証
⑦この調査自体の大規模考察
⑧再検証、補足など

前回①が終わったので今回は②に入っていく。

■収集

検証は一段落ごとに行った。

・原文

Jean-François Champollion had been struggling over the hieroglyphs on the Rosetta Stone for years when, one September afternoon in 1822, he believed he had finally cracked it. In his intense excitement, the 31-year-old Frenchman gathered up his notes, hurried to find his brother, and promptly fainted.

・訳文(若干、意訳)

1822年9月のある日の午後、ジャン・フランソワ・シャンポリオンは、ロゼッタ・ストーンに描かれた何年も格闘していた象形文字をついに解読できたと確信した。31歳のフランス人である彼は興奮のあまりメモをまとめて急いで兄のもとを訪ねたが、すぐに気を失ってしまった。

・データ

*あくまで個人的な見解による品詞分解であり、特に助詞などを含めるとかなり面倒な議論が始まるのでこれはこれとしてみてください

単語数:46(たぶんスペースでカウントされてる)
文字数:256
文に関係にある特有の名詞(単独でみたとき直接関係を持つもの)
*αと呼ぶとする :3
副詞:3
形容詞:4

αは文中の約7%
統計学の知識が乏しすぎるので近々、本を買って本格的に勉強をしようと思うのだが今はまだたった1例を抽出しただけなので。
でも、肌感覚ではαは多くの文で1割弱くらいを占めているという感じ。

前回も議論したがほとんどの形容詞、副詞は省いても全く問題のないものである。本来これらは文における追加情報としてよりシチュエーションを精巧に再現するための道具である。会話では特にそうだろう。どの言語に関してもこのことはいえるだろうし、もしそれらの形容詞・副詞が大事な場合は強調されて発音されるはずだ。わりと平坦な言語である日本語話者はそれぞれの品詞の重要性によってテンションに高低差をつけることで、ぐっとネイティブに近づくだろう。くだけた米語のようにアクセント以外の部分を極端に雑に発音するのはどうかと思うが、強調という技法は"平坦な言語"の話者にも聞き取りやすくこれからの社会でも必要なスキルかもしれない。

でも、これだけはいつも言っているが。動詞だけは外してはいけない。別に完璧を求めているわけでもないが動詞だけでも正しい用法を扱えたほうが学ぶ際にも楽しいと思うしネイティブと会話するとなったとき、相手ともコミュニケーションをしやすいだろう。

というわけで、先ほど載せた原文から動詞を引っ張ってきた。

・struggle
・believe
・crack
・gather 
・hurry
・find
・faint

・語彙レベルの確認

上記の動詞のうち4つが中高基本語・高校最重要語・高校重要語(参考辞書:オーレックス英和辞典 第2版新装版)のいづれかである。これはどういうことか。――学校英語である。この3つの項目は全品詞で6500語以上あるようだ。そして、おもしろいものを見つけた。

2割だとするならばざっくり1300語以上。句動詞とか含めて1500語以上あればかなり十分な語彙力がついた、ということになるのではないかと思う。
名詞は言い回しは大量にあるし一般語だけで済ませるならかなり軽くなる。こう考えればやはり3000語が妥当な気がした(適当)。

というわけで、こんな神サイトを見つけてきた。だが重い。

よく世の中の子供たち、また大人も言葉は母語にある言葉がすべて単純に他言語に翻訳できると思っている。僕も昔はそうだった。そんなわけがない。それならば思考回路としても文化としての言語も存在する必要がない。正直、エスペラントでも十分だ。そして、世界がどんどん同一化するだろう。でも、それがないから言語には面白みがある。言語は生きている、そういうことだ。

3000語という目安を他言語に応用するとなると、このことが思い浮かぶ。
とはいえ人間という括りである限りある程度、皆が同じ共通点を持った生活をしていると考えられる。
そういえばこんな考察があった(カテゴライズメイシを参照)。

これがステップ4や3にも深く繋がってくる。

優良サイト紹介になってしまったような気はするが、とりあえず今日はこんな感じ。一旦、終了としよう。

ところで最近、世で出回ってる言語学習法とかやつにかなり疑問を持っている。それについて深く考察したいと思っている。それと、ひらがなが難しすぎると感じたのでひらがなの定義を作り流通させるべきだと思った。

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