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8月18日 通院メモ 認知は調子が悪いとかなりいい加減【プログラムの復習】

なかなか睡眠が安定しない。
昨晩、寝る直前にインターネットで色々と調べ物をしたのが悪かった。時間を忘れてしまっていたがために、寝る前のルーティンの流れが出来ずじまい。こうなると、中途覚醒もやっぱり起こりやすい。
今日は、このnoteを書いたら、さっさと寝る準備に入る。

さて、今日のお題は「認知」。
「認知行動療法」というくらいだから、何よりも「認知」ということにアプローチをしていく。
その復習をまとめておく。

認知とは

「認知」とは物事の受け取り方や考え方。

双極性障害の場合、様々な問題は思考や行動によっておこるのだそうだ。まあ、そう言われてみるとそういう感じがすごくある。
普段は、思考や行動について冷静に出来ていても、身体や脳がオーバーヒートの状態だと、気分や感情で動いてしまうようになる。

だから、しんどくさせている「認知(考え方)」や「体質(脳機能)」にアプローチして、性格を変えるというのではなくしっかり事実を確認して狭まっている視野を広げ、バランスの良い思考が出来るようになる練習をするのが「認知行動療法」ということになる。

「文脈効果」や「プライミング効果」

「人間は、ある一定の予測・推測や家庭で物事を受け取る習性がある。」

例え話でこんな話が出てきた。
次に羅列する文字が見えたとする。
「自動車」「船」「新幹線」
そして、こんな問いを投げかけられたらどんなものを思い浮かべるか?
「空を飛ぶものと言えば?」

ここで、「鳥」とか「ドローン」という答えを言う人はあまりいないかもしれない。おおよその人は「飛行機」、まああっても「ヘリコプター」と、人が乗ることの出来る「空を飛ぶもの」を思い浮かべてしまう。
前段の定時を文脈として受け取り、その流れで物事を思い浮かべる(自動思考が働く)のを「文脈効果」と言うそうだ。

「ピザって10回言って」
「じゃあここは?」
っていうのが昔はやったが、何度も同じ事を繰り返しているうちにぱっと思い浮かぶものが間違っていてもすぐに反応して言ってしまう、こういうのを「プライミング効果」と言うそうだ。
何かをきっかけに思い出す記憶のことを「プライミング記憶」。記憶力がいい人がちょっとしたきっかけで過去の事を思い出してしまう、よく自分も起こる「フラッシュバック」はこのプライミング効果によって起こっているとのこと。

素早く直感的な判断は?

こういった脳の特性は誰しもが持っている。
だから、素早く直観的な判断をしたときには間違っていることがある。
なぜなら、脳は客観的な「事実」を見ていないことが多く、あやまって「状況」を判断している可能性が高い。

今、調子を崩しているときは、なおのこと。
だからこそ、もし調子が戻り、社会復帰したときに気分や感情に振り回されないようにするために、「事実」か「イメージ」かを振り分けて受け取ることが求められる。クリニックのリハビリでは、ひたすらこういった練習をすることになる。

認知するときに脳で起こっていることは

物事を受け取る=認知しているときに、どのように脳で処理しているのか?

思考、判断、意思決定、推量、帰属想像、記憶などなど。

このうち、推量、帰属想像、記憶という三つに関しては、事実とは大きく乖離することが起きやすくなる。このことをわかっておかないといけない。それは、それぞれ個人がこれまでどのように生きてきたか、どんな経験を積んできたかによって、それぞれの文脈が違うし、記憶していることも違うから。調子が良いときはそれでいいのだけれど、悪いときは感情的になったりして、それがさらに間違いを拡大してしまうことになる。

認知は気分や行動に影響する

認知←→気分←→行動と関連している。

例えば、
危険×対処能力←→不安←→回避行動
のようにつながる。危険に対して不安感が増大したり、また危険に対応する能力がなければ、これもまた不安が増大する。

他にも
不当な仕打ち←→怒り←→攻撃
喪失感←→悲しみ←→退却(引きこもり)
獲得感←→喜び←→活動的

などのように、認知から気分や行動へと移り変わっていく流れが人にはある。

気持ちや行動は、考え方(認知)に影響される

物事に対しての認知には、自動思考やイメージというものが出てくる。これは、個人の価値観や信念、過去の経験や体験、出来事、そして考え方の癖によって作られている。

しかしながら、絶対に忘れてはいけないのは
「将来に対してはまだ何も試していない、ただのイメージである事」

事実では無い事というのを自覚するだけで、気分や行動を伴わずに済むようになる。

セルフモニタリングとセルフコントロール

したがって、日常の出来事に対してどんな自動思考が湧いてきて、どんな気分になっているのかという事をできるだけ事細かくキャッチしていくことが出来る様になれば、調子が悪くなっていくことはなくなる。
これは、練習すれば出来る様になるスキル。
自動思考をキャッチする練習をリハビリの中で行っていく。

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