見出し画像

20240828 晩夏の団地

台風が近づいて来ている。
今、まさに暴風域にいる方は不安で仕方ないはず。
お見舞い申し上げます。

台風が近づいて来ているため、酷暑という感じの空気感は一気になくなって来ている。
まだ、空は秋の色という感じではないけれど、ウスバキトンボの群れがやってきて、蝉の鳴き声もツクツクボウシとミンミンゼミに完全に入れ替わった。
確実に季節が進んでいる。

昨日から、団地の中をNIKONのF60を持ってブラブラしながらシャッターを切っている。
これが結構楽しい。

90年代末のファミリー・初心者向け一眼レフカメラなんだそう。
おそらく、CanonのEOS Kiss辺りが対抗馬のカメラだったんだろうな。
当時のEOS Kissは、EOSシリーズの中ではコンパクトだったし、プラスチックマウントなどで軽量化して扱いやすさを売りにしていたはず。
それに対して、このカメラはちょっと重たいよね。
ギュッと詰まった感じは、いかにもNIKONという感じがしないでもない。
その辺は、NIKONのポリシーとしてある長く愛されるような製品づくりというのをひしひしと感じる作りになっている。
たまには、こういうカメラも楽しいのだ。

そして、いつも持ち歩くカメラとしてこの頃定着しているオリンパスのPEN E-PL3。
これに25mmのレンズをつけて、2台体制。
バス停までの風景をいつも通りシャッターを切る。
これも楽しい。

背の高いケヤキに陽の光が当たって、様々な表情が見られる。
空に露出があって、建物などはアンダー気味
5階建の団地の背丈とケヤキの背の高さがほとんど一緒。
電柱や電線、碍子やトランスといったものが好物で、いつも撮ってしまう。
午前中の早い時間ということもあり、日があまり高くないことから、影は建物の壁にくっきりとできる。
今年の酷暑で、コーナーの隅っこの花壇は干からびた感じになってしまっている。

カメラを持って、シャッターを切ることが、今生きている中で唯一の楽しみになっている。
この瞬間瞬間を生きている感覚が、シャッターを切る行為の中にある。
カメラを持って外を出歩き、シャッターを切る行為が、リハビリという感じでもある。
ちょっと鬱がひどくなって来ている現状から抜け出すためには、歩くことが大切。
外に出て、太陽の光を浴び、歩くことで身体を動かし、そして視野を広く持つようにして、瞬間をカメラに収める。

今日もまた、生きていることを実感できる感覚があるのは、嬉しい限り。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?