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20210903 かなり昔に期限切れになっていたリバーサルフィルムが現像から帰ってきた

コニカがフィルムを作っていたことを知っている人って、どれくらいいるのだろうか?
ミノルタと合併して、コニカミノルタになってからもしばらくはカメラだけでなくフィルムも作っていたし、街のDPEでもコニカのプリントの機械を入れているお店があった。
当時は、センチュリアというネガフィルムをハーフサイズカメラに入れて使っていた。
安かったのと気軽に使えるところが、いかにもハーフサイズ向きという感じがあったから。
そういえば、カメラに合わせて使うフィルムを変えるなんていうことをしていた事を思い出した。

さて、そんなコニカミノルタはリバーサルフィルムも販売していた。
当時、リバーサルフィルムといえばフジのプロビアがすごく高いシェアを誇っていたのではないだろうか。
アサヒカメラや日本カメラなどカメラ雑誌のカラースライドのコンテストでは、ほとんどプロビアだったと思う。
当然プロの写真家の方々の作品を見てみると、プロビアが多かったように思う。
雑誌などの印刷媒体では、ものすごく信頼があったのではないだろうか。
そんな中、写真の世界でいつも注目していた田中長徳さんは、コニカのSINBIを使っておられた。
そんなこともあって、自分もリバーサルフィルムを使うにあたってはSINBIを使うことが多かった。
あとは、アマチュア向けのFUJIFILMトレビを使っていた。
だいたい、半々という感じ。

そんなリバーサルフィルムではあるが、もったいない根性というか、リバーサルフィルムをカメラに入れる決意がなかなか出ないまま、冷蔵庫の中で10年以上そのままになっていた。
SINBIもトレビもまだあと5本ずつくらい残っている。
どちらも、期限がかなり昔。

ところが、最近ネットの情報を見ていると、そんな期限切れのフィルムを使って撮影している人の写真がアップされているのを見ることが増えた。
どうやら、期限が切れていても使えるらしい。
自分が持っているSINBIやトレビの場合、購入してからずっと冷蔵庫の中で保管していた。
そこで、試しにと使ってみることにした。

カメラはPENTAXのMZ-5。
これが、一番気軽に使える一眼レフということもあるから。
フィルムの状態を確かめて、それこそもしフィルムの劣化が激しくても後悔しないという事を考えると、「気軽である」ということが精神的なダメージが小さくなるかなと思って。

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写真屋さんに
「かなり古いフィルムで、劣化していることもあるので余り期待していないんですが・・・」
と話してはいたのだけど、できあがりを見せてもらって、
「思っていた以上にフィルムは劣化していませんでしたよ。これなら十分まだまだ使えますね。」
と言われてフィルムを受け取った。
現像の際に、16Baseでスキャンもしてもらった。

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フィルムを入れて1枚目。
いつものベランダからの定点観測。
確かに、劣化しきっている感じではないが、やっぱり元々のこのフィルムのポテンシャルが出ているかというと、ちょっと疑問。
余り期待していなかったので、基本的に撮影はほぼいつもの定点観測のものしか撮影していない。

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これは、完全にピントがずれてる。
花のめしべにピントを合わせたつもりだったのだが。
この辺は、AFでピントを合わせることの難しさがある。

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ちょっと露出オーバーか。
逆光の中でさつえいしているので、この辺はやっぱり難しいところがあるのかもしれない。

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案外、明暗の差があるところでも粘っている感じがある。
リバーサルフィルムといえば、ラチチュードの範囲がものすごく狭いので、こういう被写体は苦手と言われているのだけど、そんなに悪くない。

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露出がオーバーになると、全体的に黄色っぽい感じになるのがわかる。
しかし、露出がしっかり合っていれば、そんなに色が変な感じになっていることもない。

こうなったら、トレビも試してみようかなと考え中。
しかしながら、現像代が高くなっているので、それはちょっと辛い。

思ったよりもフィルムが劣化していないこともわかったので、そのうち使うことにしよう。

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