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20221123 1本のフィルムを撮りきるのに湧き出てきた感情・・・Nikon F60にKodakGold200をつめて

Nikonのデジタル一眼レフでD40Xを使うようになってから、Nikonのレンズが気になるようになった。
中古で良いから使えそうなものを手に入れていったのだが、Dタイプのレンズがそのうちの何本かに含まれている。
キットレンズだったようなものは、ものすごく安く投げ売りされているので、そんなにたいした値段にならない。
なので、ちょっとずつ増えていった。
しかしながら、D40XだとDタイプのレンズはAFが効かない。
D7000を購入してからは、これらのレンズも活躍するようにはなったけれど、D7000レベルのカメラになってくると、どうしてもあらが目立つ感じがある。
不思議なもので、1000万画素だとそんなに気にならないものが1600万画素になると気になる。
この辺は、それだけデジタルカメラの進化というものがあったのだろう。

レンズの話に戻るが、Dレンズを使っていると、「これ、フィルムで撮影したらどんな感じなんだろう?」と思うようになった。
そこで、Dレンズが現役だった頃のカメラが欲しくなる。
ヤフオクを見ていると、F60がとても安く出ていたので、これを落札して手に入れた。

使ってみると、Nikonの初級機から中級機レベルのカメラではあるものの、やっぱり作りがとても良い。
そして、この頃のカメラの機能としてのフォーマットがそのまま現代のNikonの一眼レフへとつながっている感じがすごくわかる。
だから、使っている順序は逆になるのだが、D40X→D7000→F60という流れで使うことになったけれど、違和感がない。

ただしこのカメラ、とても重たいのだ。
EOS55と比べると、かなり重たい。
しかし、その分しっかりとした作りが、手には伝わってくる。
シャッターを切ったときの振動なども、Canonより遙かに小さい。
電動化したカメラの質感は、なるほどNikonは妥協しなかったのだろう。

そんなF60にKodakGold200を詰めて、持ち出した。
とは言っても、フィルムを入れてから使い切るまで10ヶ月ほど掛かっている。
やっぱり、重たいカメラは持ち出す気力が沸いてこないのだ。
なので、36枚使い切るまでにかなり時間が掛かった。
しかし、身の回りを撮影していて、フィルムで撮影したら起こる色々な事を思い出したりした。
レンズは、AF Nikkor 28-70mm 1:3.5-4.5D。

電動化しているカメラなので、一枚目には日付を入れるように設定したのだが、機能が落ちてきているようだ。
一応、うっすらと見える日付は「'04 1 3」となっている。
つまり今年の1月3日にフィルムを入れたのだ。

冬の静かな時にフィルムを入れたので、お気に入りのサクラの木も葉が全くない状態。
落ち葉もかなり掃き清められている。
そして、そんな様子もそこそこ写っている。

たくさんぬいぐるみを置いているところを内蔵フラッシュを焚いて撮影。

同じものをストロボなしで撮影。
灯りが蛍光灯ということもあり、見事に緑かぶりしている。
そうそう、こうなっちゃうのよね。
蛍光灯の下で撮影すると緑かぶりをするなんて、デジタルカメラではかなり初期の頃から気にしないでも撮ることができるようになった。
この画像を見て、オートホワイトバランスという機能にものすごく感動したのを思い出した。

いつもの駅。通勤では流石にこのカメラを持ち出すのには勇気が要る。
だから、これは休みの日の持ち出しになる。

服装を見てみると、かなり薄着。
別のカットに日付を入れているのを見ると8月2日になっている。
つまり、1月から8月までほぼほぼ使わなかったのだ。

そして、これは10月。
日曜日に心地よく晴れた日の午後の様子になる。

窓越しに取ったものと、窓を開けて取ったもの。
洗濯物が風に揺られて居るのだが、なかなかこういうタイミングに出会わないなぁとこの画像を見て思ったりする。
どうしても風が吹くとブレてしまう恐れがあるから、こうしたカットは撮ろうと思わない事に気付く。

そしてこのあとベランダから撮影して、フィルム1本を終わらせてしまった。
ほぼほぼ使っていない。

というか、今年に入ってから余りにフィルムの値段が高騰してしまったことで、フィルムカメラを使う事を躊躇するようになってしまった。
大体3倍の値段になってしまっている。
このとき使ったKodakGold200は、Amazonで10本セットのものが6800円だったのだが、今年に入ってからは23000円なんていう値段が普通についている。
去年の年末に10本セットで買ったKodakのCollarPlusが7800円。
それから値段が上がり始めたなぁと感じて購入したFUJIFILMのフジカラー100が36枚撮り10本で13000円。
これが、最後の購入になる。
それからはカラーネガフィルムを新規で購入していない。
現状その20本があるのだが、使わないと期限切れを起こしてしまうし、使ったら使ったで、「これで最後?」という感じがある。

そんな心境から、この1年間は本当にフィルムを使う事が減ってしまった。
そんな寂しさをこのフィルム1本のスキャン画像を見て感じてしまった。

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